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機械工学年鑑「流体工学」(2004年版)

まえがき

 流体工学分野は基礎的側面から応用上の問題まで極めて範囲が広く,全分野を網羅して解説することはできないため,2003 年は乱流現象の構造と遷移乱流の二つについて取り上げることにする.まず,乱流現象の構造に関しては,境界層,噴流および後流,複雑管路内流れを対象として解説する.ここでは,時代を反映して,さまざまな流れ場について制御が多く取り上げられており,またそのためのMEMS(Microelectro-Mechanical Systems)などによる技術の開発も盛んになされている.一方,数値計算による乱流の解明では,計算機の著しい発展により,手法として直接数値計算(DNS)を用いるものが圧倒的に多い.また,乱流モデルによる方法では,Large-Eddy Simulation (LES)を利用する手法が優勢のようである.他方,遷移乱流については,非圧縮性の場合でも現象の理解を得るまでには,まだ道のりがあるようで,各種の因子が遷移現象に及ぼす効果を調査している段階である.ただ,流体機械の応用面で流れのはく離と関連した遷移の問題が扱われるようになってきた.圧縮性を伴う場合は,いっそう複雑で定量的な評価にはまだ至っておらず,古くから解明されてきた手法に新しい考え方や解析手法を利用して,定性的にでも解を得る努力がなされている.

〔大坂 英雄 山口大学〕

機械工学年鑑「流体工学」(2004年版)は,流体工学の分野において2003年1月から12月までの1年間に発行・出版された論文,解説,さらには技術の発展や動向を解説したものです.

2003年度の「水力機械」,「空気機械」の主な実績については,ターボ機械協会発行の会誌「ターボ機械」2004年8月号またはターボ機械協会ホームページ(http://turbo-so.jp)を参照ください.

機械工学年鑑「流体工学」2004年版(PDF)

<このページの内容は日本機械学会誌2004年8月号から転載したものである.>

 

更新日:2004.8.20