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機械工学年鑑「流体工学」(2013年版)

まえがき

 

  流体工学といっても極めて広範な研究分野を含んでいる.したがってお願いした執筆担当者の専門分野により,カバーできる調査範囲がある程度限定されてしまうのは致し方ない.ここでは混相流,流れの可視化,流体機械,噴流・後流・せん断流,複雑流体,多孔質内流れについて,2012 年の研究状況の調査結果について報告する.混相流ではキャビテーションなどの気液混相流を中心に調査結果が述べられている.流れの可視化ではトモグラフィやPIV(粒子画像流速測定法)についての最近の研究事情が概観されている.流体機械は空気機械と水力機械に分けて調査されている.噴流・後流・せん断流では,噴流制御,柔軟壁を有する物体の後流問題,せん断流内の非線形擾乱成長,流れ計測技術に関する研究などが注目されている.複雑流体では非ニュートン流体のほか,分散系流体,機能性流体に関する諸研究の状況が紹介されている.最後に多孔質体内での流動と関連する熱,物質の移動現象についての研究状況が報告されている.

〔木村 繁男 金沢大学〕

「水力機械」,「空気機械」の主なターボ機械の生産統計(動向と製作品)の詳細については,ターボ機械協会発行の会誌「ターボ機械」8月号またはターボ機械協会ホームページ(http://turbo-so.jp)をご参照ください.

機械工学年鑑「流体工学」(2013年版)は,流体工学の分野において2012年1月から12月までの1年間に発行・出版された論文,解説,さらに技術の発展や動向を解説したものです.

機械工学年鑑「流体工学」2013年版(PDF)

 

更新日:2013.10.30