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第21回流れのふしぎ展報告

東洋大学 理工学部 窪田佳寛

 8月11(火)12日(水),日本科学未来館にて日本機械学会流体工学部門主催,神奈川工科大学共催「第21回流れのふしぎ展」を開催いたしました.2日間で約2600人もの方々の来場があり,例年に勝る大盛会となりました.「流れのふしぎから未来がみえてくる」をテーマとして,科学教室,体験型展示,実験教室を実施しました.身の回りの流れに関するふしぎな世界を見て,さわって,遊ぶことで,子供から大人まで「えっ!?」と驚くような発見をして,そのなぞを解き明かそうというものです.AR技術(Augmented Reality、拡張現実)を取り入れ,スタッフTシャツや展示パネルをスマートフォンやタブレットのアプリでスキャンすると,記念撮影や展示物の詳細な説明を楽しむことができ,会場では携帯電話を片手に解説を聞き入る親御さんの姿がとても印象的でした.また科学教室会場には226名もの参加者があり大盛況となりました.

 

○教員・科学ボランティアのための研修会

 研修会では,小・中・高校教員,科学ボランティア,教職課程学生等を対象とした流れに関わる原理や応用例について,石綿良三教授(神奈川工科大学)を講師として研修会が開かれました.たくさんの実験教材が配布され,その教材を基にやさしい解説を交えながら,身の回りの流れに関わる現象のホントorウソ!?を紹介しました.早くこの教材を試してみたい!と目を輝かせている参加者の顔が印象的でした.また参加者からは熱心な質疑応答がありました.

○楽しい流れの実験教室(小中学生対象)

 ストローで吹いてあやつる発泡スチロール製の「雪だるま」のおもちゃを参加者が作成し流れのふしぎを体験する実験教室を開きました.作製したおもちゃはご家庭や学校でも実験できるように授業後お持ち帰り頂きました.参加者は小中校生の参加が多く,付き添いのご父母も楽しまれていました.

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【ストローで吹いてあやつる雪だるま作成の様子】

 12種類の空気や水の流れを利用したおもちゃや遊びの展示を,スタンプラリー形式で実施しました.多くの小中学生などでブースは賑わい,順番待ちができるほどの大盛況ぶりでした.子供たちが体験する隣では,スタッフの説明に熱心に聞き入る親御さんの姿が続いていました.ドライヤーの風でボールをあやつり障害物をクリアしていく「ボールの散歩」,同じくドライヤーの風を利用した「ボールの封じ込め」,ボールの回転を利用して直接ゴールをねらう「コーナーキック」,終端速度と同じ速さで下から気流を吹かし,水滴が空中に浮かんでふしぎな動きをする「雨滴」,カップを回転させてフワッと飛ばす「マグナスカップ」,回転しないようにボールを飛ばしボールの後ろの不規則な渦でボールに変化が起こる「無回転シュート」,AR技術とコンピュータシミュレーションを融合させ目の前に水槽があるかのように表示する「水槽の波」など,直接触って感じて楽しめる実験体験型ブースとなっています.各ブースでは,スタッフによる遊び方の説明やパネルを使って現象の解説が行われ,終了時間ギリギリまで,楽しく遊ぶ多くの幼稚園生や小中学生の姿がみられました.

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【体験型展示の様子】

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【ボールの封じ込め】

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【竜巻】

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【空気の輪】

 

 科学教室では,「野球ボールとサッカーボールの魔球のひみつ」(溝田  武人先生,福岡工業大学),「自然界の忍者!血を吸う蚊のひみつ」(菊地  謙次先生,東北大学)と題して,2つの興味深い講演が行われ,会場は大人だけでなく多くの小中学生を含む約170名の聴講者がありました.無回転ボールが予測できない方向に変化する理由,蚊がどのようにして血を吸うのか,吸血針の7つの機能,吸血に用いるポンプなど,みなさんとても驚かれていました.来るときよりも好奇心で輝いた顔で帰っていくお子さんの姿が印象的でした.

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【野球ボールとサッカーボールの魔球のひみつ】

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【自然界の忍者!血を吸う蚊のひみつ】

<最後に>

開催に際して,JSPS科研費15HP0022,日本機械学会流体工学部門特定事業資金,日本機械学会機械工学振興事業資金,神奈川工科大学からそれぞれ助成金を頂くとともに,多くの機関・団体から後援・協賛を頂きました.また,開催までの準備と会期中の運営に当たっては,大学教員(神奈川工科大学,群馬大学,東北大学,東洋大学,長岡技術科学大学,福岡工業大学)の13名,学生(神奈川工科大学,東洋大学,京都大学)53名,卒業生(神奈川工科大学)6名,一般ボランティア11名,総員83名の献身的な協力に支えられました.これら,多大なる助成とご協力に深く感謝の意を表します.


【スタッフ集合写真】

更新日:2016.2.24