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No.17-119講習会 「工学とインフォマティクス~最適化からビックデータ活用まで~」

【企 画】
流体工学部門

【開催日】
2017年12月20日(水) 9:30 ~ 17:30

【協 賛】
日本計算工学会,日本気象学会, 日本航空宇宙学会,日本混相流学会,
日本シミュレーション学会,日本伝熱学会,日本流体力学会,
可視化情報学会,自動車技術会,ターボ機械協会,日本ガスタービン学会,
オープンCAE学会,情報処理学会,進化計算学会

【会 場】
日本機械学会会議室 (第1・2会議室)
〒160-0016
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階
電話 03-5360-3500(代表)
交通:JR総武線「信濃町駅」駅前(徒歩1分)[JR信濃町駅は総武線のみ停車]
 都営大江戸線「国立競技場駅」(徒歩6分)

【趣 旨】
設計・研究の現場において,「もっと効率的に設計パラメータを評価したい」,「計測,解析データから有意義な情報を抽出したい」と感じることはないでしょうか.近年,従来の工学的手法と情報科学的アプローチを融合し,有用な情報を抽出する新しい問題解決手段が着目されています.本講習会では,その中でも流体工学や材料開発などの工学問題への適用に着目し,最適化,不確かさ評価,機械学習,ベイズ推論などの新しい問題解決法と,その実際の適用例に関して広くご紹介頂きます.また,オープンソースソフトウェアを用いた最適化問題への取り組み方,適用事例もご紹介いたします.本講習会は,主に企業の技術者・研究者や,学部・大学院の学生の方々を対象としております.多数の皆様の参加をお待ちしております.

【プログラム】

9:30~9:40 「挨拶・諸説明」
株式会社IHI 長尾 隆央
9:40~11:10 「フルードインフォマティクス2.0」
東北大学 大林 茂
2010年,日本機械学会編「フルードインフォマティクス ―「流体科学」と「情報科学」の融合―」が出版された.科学技術イノベーション総合戦略2017でSociety 5.0 の実現が謳われる今日,その重要性はますます高まっている.フルードインフォマティクスの新たな展開を概説する.
11:20~12:20 「流体解析・設計における不確かさの定量的評価」
東北大学 下山 幸治
実世界に見られる流体現象は,無数の不確かな物理要因が複雑に絡み合って発生する.流体現象の再現を目的とした数値解析は通常,こういった不確かさの存在を無視して単純化されることが多く,その結果は実現象とかけ離れたものとなる.また工学設計においても,製造誤差や環境揺らぎなどの不確かさが存在し,設計対象とする製品の品質,すなわち設計の信頼性に大きく影響する.本講義では,実世界に存在する不確かさを数理モデル化し,流体解析および設計に取り入れ,不確かさに対する物理量の挙動を定量的に評価することで,複雑な流体現象の正しい理解および実用に耐えうる工学製品の創出に向けた取り組みを紹介する.
12:20~13:40 昼休み
13:40~15:10 「ものづくり×データ科学:材料開発の事例を中心に」
統計数理研究所 吉田 亮
材料科学の適用事例を紹介しながら、“設計”を対象とするデータ科学の解析手法を解説する。材料設計のパラメータ空間は極めて広大である。例えば、有機化合物のマテリアルスペースには1060個以上の候補物質が存在すると言われている。問題の本質は、このような広大な探索空間から所望の物性・機能を併せ持つ埋蔵物質を発掘することである。本講演では、機械学習、ベイズ推論、実験計画法による実験・シミュレーション・逆設計アルゴリズムの循環構築等、“次世代ものづくり”の駆動力となりうるデータ科学の解析手法の概要を示す。
15:20~16:20 「CAEにもとづく流体関連の最適設計技術に関する企業における取り組み」
株式会社IHI 久保 世志
本講演では、形状最適化やデータマイニングを利用したIHIにおける最適設計技術に関する取り組みを紹介する。特にタービンフィルム冷却孔の形状最適化の事例をもとに、IHI-TDMと称するIHI統合設計手法の特徴を説明する。また、CAEを利用した最適設計技術に不可欠なCAE自動化技術に関しても言及するとともに、流体分野の最適化に関する最近の研究成果についても紹介する。
16:30~17:30  「OpenMDAOによる最適化とPythonを用いたデータ分析」 
ダイキン工業 片山 達也
オープンソースソフトウェアであり,工学的な最適化問題を取り扱うことのできるOpenMDAOについて紹介する. OpenMDAOのインストール方法や使い方の他,Pythonを用いた結果の分析についても事例を交えながら概説する.
17:30~19:30 懇親会(予定.懇親会費は別.詳細は講習会申込者に別途連絡.)

 【定 員】
50名程度.申込み先着順により定員になり次第締め切ります.

【聴講料】
会員21000円,会員外31000円,学生員/大学院生の会員(正員)* 6,000円,一般学生8, 000円.
いずれも教材1冊分の代金を含みます.協賛団体会員の方も本会会員と同様の料金とさせて頂きます.
開催日の10日前までに聴講料が着金するようにお申し込み下さい.
〔*本講習会では大学院生の会員(正員)は,学生員の聴講料で参加できます〕.
なお,ご入金後は取り消しのお申し込みがありましても聴講料は返金できませんのでご注意願います.

【教 材】
教材のみ希望の場合は,Web (http://www.jsme.or.jp/kousyu2.htm) からお申し込み下さい.1冊につき,会員3,000円,会員外5,000円にて頒布いたします.((講習会終了後は、在庫がある限り販売いたします).

【申込方法】
Web (http://www.jsme.or.jp/kousyu2.htm) からお申し込み下さい.特別員資格にてご参加の場合は、WEBよりお申込み後、行事参加料割引券を担当までご郵送下さい。

【問い合わせ先】
日本機械学会 流体工学部門事務担当:関根郁夫
Tel: 03-5360-3504/Fax: 03-5360-3508/E-mail:sekinejsme.or.jp

更新日:2017.12.28