簡単なエアークッション
まずは見てみよう!
どんな実験?
実験手順と種あかし
- ビニール袋の口をふさぎ、裏に丸い穴を開け、表に厚紙とひもを貼ります。
- ひもを上下に引っぱるとビニール袋に空気が入っていきます。ある程度空気が入ったらエアークッションが完成です。
- 上から押してもクッションはつぶれません。
- ひもを上下させたときに空気が入っていったのは、ひもを上に引き上げるときに袋の中の圧力が下がり、テーブルとのすきまに空気が流れ込むためです。このとき、すきまの流れにはたらく粘性摩擦によって外気(大気圧)とすきまの中心付近の低圧部との間の圧力差が保たれます。また、すきまの流れを加速するための圧力差も同じはたらきをします。
- つまりひもを素早く引き上げるときにすきまの流れが発生し、ビニール袋とテーブルとの間に低圧部ができてビニール袋がテーブルからはがれるのを防いでいるのです。
- ビニール袋を上から押すと、袋の中が大気圧より大きくなるとともにテーブルに押し付けられてすきまがなくなり、空気の流出を防いでいるのです。
【キーワード】 | すきまの流れ、粘性摩擦 |
【関連項目】 | 下敷きを素早く引き上げる |
【参考】 | 石綿良三「図解雑学流体力学」ナツメ社、P180-181. |
更新日:2015.12.1