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「流れの不思議」を次世代に− 2003年度「機械工学振興事業資金」助成報告 −

神奈川工科大学 石綿良三


【図1出張授業】


【図2アトムバースデイフェスタ】


【図3紙コップのおもちゃ】


【図4巨大風船】

 機械工学において,特に流体工学の啓蒙を目的として,「流れの不思議」というテーマで小中高校への出張授業(図1)や各種イベントにおける工作教室等を計画いたしました.2002年度から流体工学部門の企画として進められている一般向けの啓蒙書「流れの不思議(仮称)」(機械学会委託出版として準備中)に関連する行事です.関係各位のご理解をいただき,2002年度に続いて2003年度にも機械工学振興事業資金の助成を受ける機会に恵まれました.ここで,その報告をさせていただきます.2003年度は,活動の範囲を大幅に拡大し,多数の青少年およびご家族,先生方との交流ができ,工作教室・出張授業に参加した子供たちは合計で600名ほどに上りました.
  「流れ」とは,「えっ!?」と驚くような不思議な現象も多いのですが,一見特異に見えても実はその本質はきわめて自然の理にかなったものであり,さまざまな技術に役立っているということをアピールしてきました.また,委託出版「流れの不思議」は講談社ブルーバックスからの出版の準備が進んでいます(2004年半ばには刊行の予定).
  2003度実施した事業は次の通りです.機械学会行事への協力として,2003年4月「アトムバースデイフェスタ(宝塚市,図2)」,8月「アトム7つの力と機械工学(東京台場)」で工作教室を行いました.出張授業として,9月厚木市立依知中学校,10月相模原市立清新小学校,10月都立野津田高校,11月小田原市立久野小学校,各種イベントで,8月にあつぎサイエンスカーニバル,その他,厚木市立児童館,本学学園祭などで,工作・理科教室,体験型展示等を実施しました.
  そのときの題材の一部を紹介しましょう.
@ 紙コップ2個の底どうしを合わせてセロテープで止め,鼓のような形にします.これをテーブルの上に倒して置き,ストローで吹いて手前へ転がすといものです(図3,ただし,ストローは曲げない.真上から吹き降ろすのはだめ,あくまでも手前から吹く).
A やや大きめの風船(45cmくらいがよい)をドライヤーで浮かせます(ここまでは当たり前).ドライヤーを少しずつ傾けても,風船は斜め上方で浮いています.これを発展させて,直径90cmの巨大風船をブロアで吹かせることもできます(図4).
以上が例です.答えは,出版「流れの不思議」で見ていただければと思います.簡単にできて,驚きがあり,そしてタネあかしがあり,という題材を選びました.
行く先々で,子供たちはもちろん,同席されたご家族や先生方からもたいへん喜んでいただき,われわれ関係者一同の貴重な財産となりました.後日,ある小学校の2クラス全員からお礼の手紙をいただいたこともありました.今後とも,このような活動が青少年への科学,機械工学の啓蒙につながればと願っております.本助成をいただき,改めて関係各位,会員の皆様へ感謝申し上げます.
2004年8月21日(土),22日(日)には,日本科学未来館(予定)で第10回流れと遊ぶアイデアコンテストを開催する計画です.今年は記念大会として2日間開催し,コンテスト(ウインドカー,ドルフィンジャンプ)以外に,体験型展示やシンポジウム,工作教室などを予定しています(詳細は順次,部門HPで案内).機会があればぜひお越しいただき,流れの不思議を体験してください.

更新日:2004.2.28