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第6回日韓熱流体工学会議参加報告(初めての海外発表)

伊藤大介(東京工業大学工学部機械科学科4年)

 2005年3月20日〜23日に韓国・済州島のラマダプラザホテルにて,6th KSME-JSME Thermal and Fluids Engineering Conferenceが開催された.私は初めての海外渡航,初めての国際会議発表ということで出発前から発表までずっと緊張していた.発表が最終日だったため海外旅行を満喫できたのはほんのわずかな時間である.
  初めての海外へは研究室の木倉助手との2人での旅となった.木倉先生は海外経験が豊富なためすべてを任せ,空港での乗り継ぎ,入国審査などすべてが初体験である自分は後を付いて迷わないように一生懸命だった.
  済州島の空港には会議初日の午後に到着し,空港からはタクシーで会場まで向かった.タクシーでは東大の笠木先生と一緒に乗ることとなったのだが,後ですごい先生であると知った.ホテルは会議の行われるラマダプラザホテルを取ってあったため会場に着いてまず部屋へ向かった.部屋は木倉先生と同じで海の見える部屋にした.高級ホテル,部屋からの眺め(写真1)も言うことなしで,これがプライベート旅行ならと思いつつ,ノートPCを立ち上げ少し発表の練習.その日はReceptionがあるということでレジストのついでに行ってみると,多くの有名な先生方がいた.といっても木倉先生に教えてもらわなければ,誰が誰だかわからないし,日本人と韓国人との区別も難しい.

写真1.部屋から見た景色

 会議は8つのプレナリーレクチャーと15のフォーラムセッション,22の一般セッションなどから構成されていて,500以上の論文が発表された.これほどに大きな会議に出ることも初めてだったため,人の多さに驚いた.
  会議はまず,プレナリーセッションから始まった.最初にタクシーに一緒に乗った笠木先生,そして次に北大の武田先生の講演を聞いた.特に武田先生は超音波計測の講演であり,自分の研究にも関係しているため聞き取ることに精一杯だったが,わかりやすい英語で比較的頭の中に入ってきた.そして,自分の発表する部屋を見た後,部屋に戻って再び練習.お昼ご飯は木倉先生の大好きな冷麺を食べに町へ出た.何を間違えたのか真っ赤な物体がたっぷりのっている冷麺が出てきた.それを避けて食べようとしていたら店のおばちゃんが何か言いながら僕の冷麺を混ぜ混ぜしていった.案の定,口の中はヒリヒリとし,これまでに覚えた発表のことが消えてしまいそうだった.
  夜にはBanquetがあり,チケットを買って出ることにした.Banquetでは綺麗なお姉さんがマジックショーを披露した(写真2).自分も含めてみんながマジックは見ずにその女マジシャンを見ていたように思われる.そこで北大の村井先生に声をかけられ,この原稿を書くこととなった.そこからは発表のことを忘れ,勧められたワインを飲み続けた.

写真2.Banquetでのマジックショー

 次の日,木倉先生は朝から韓国の先生方と出て行ったため,一人で部屋にこもっていた.その日はポスターセッションが行われていたが,海をぼーっと眺めたり,発表練習したりを繰り返していた.夜になっても木倉先生は帰ってこず,学生だけが参加できる「Student beer party」へ行くことにした.発表前日にビールを飲むか飲まないか迷ったが,結局飲んでしまった.日本と韓国の学生が多く参加し,研究や大学のことなどについて話すことが出来た.しかし,ほとんどの学生が発表を終えた後で,済州島の観光へ行ってきたらしく,どこへ行っただのどこがよかっただの言っており,私は話をしながらも明日の発表のことを気にしていた.一応最後まで参加し,部屋へ帰ると誰もいない.また発表の練習を始めると少しして木倉先生が苦しそうにしながら帰ってきた.どうやら食べ過ぎたらしい.
  そして発表当日,午前中のセッションで最後の発表だったため,何回か練習してから会場へ向かった.発表が近づくにつれて緊張感が増し,あっという間に順番が回ってきた.そこからはあまり記憶がないが,つまりながらも時間通りに発表は終了した(写真3).発表が終わって一安心したのも束の間,いくつかの質問が来た.多くの質問をされるのはいいことかもしれないが,その時の自分は早く終わって欲しいと願っていた.汗もいっぱい出てきた.最終的にきちんと質問に答えることは出来ず,木倉先生に頼りっぱなしであったが,そこはこれから少しずつ出来るようになればと思う.発表を聞いて頂いた先生方からもいい発表だったと言ってもらえて本当によかった.なんだかんだで質問を除けば無事発表を終えることができ,気持ちが楽になった.楽になりすぎて午後はほかの発表を見に行くつもりが,部屋で寝てしまい,気付くと会議は終わってしまっていた.

写真3.発表中の自分

 ここからが私の海外旅行の始まりである.町をぶらぶら歩き,焼肉を食べ,お酒を飲み,そしてまた寝る.よーく考えると日本にいるときと変わらない気がした.そして最終日,夕方の飛行機で帰国することになっていたため,有名な観光地を見て回ることにした.しかし,天候は曇り時々雪,さらに強風.このような天気の中でも済州島の観光地と言われるところを見に行った.空港に行ってみると会議に参加していた人がいて,話を聞くと飛行機が強風で飛ばなかったらしく,同じ飛行機で日本へ帰ることになった.
  こんな感じで初めての海外発表は終わり,無事帰国することが出来た.しかし,まだまだ勉強することは多く,これからの研究生活が楽しみな反面,不安なところもあり,これまで以上にがんばっていかなければならないと思った.
  全体的に個人的な日記となってしまいましたが,これで私の第6回日韓熱流体工学会議への参加報告とさせて頂きます.

更新日:2005.4.7