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講習会「マイクロ混相流の新展開」-分子マニピュレーションからマイクロバブルまで-実施報告

東京大学 高木周

 2005年7月28日(木), 29日(金)に 講習会「マイクロ混相流の新展開-分子マニピュレーションからマイクロバブルまで-」が実施されました.ここに,本講習会の実施概況を報告いたします.

開催日:  2005年7月28日(木),29日(金)  10:00~17:15
開催場所: 日本機械学会会議室(東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階)
参加者: 社会人19名(会員17名),学生9名(学生会員4名) 計28名

講演内容:
7月28日(木)

10:00~12:00  「マイクロ分散相の流体力学」    高木周(東京大学)
13:00~15:00  「分散混相流の直接数値シミュレーション」    梶島岳夫(大阪大学)
15:15~17:15  「分子モーターの基礎と応用」    上田太郎(産総研)

7月29日(金)

10:00~12:00  「マイクロ流体デバイスを用いた特定タンパク質連続抽出分離法」
     佐藤洋平(慶應義塾大学)
13:00~15:00  「マイクロバブルの詳細解析とその利用」    竹村文男(産総研)
15:15~17:15  「DNAおよびマイクロドロップのハンドリング」    鷲津正夫(東京大学)

 近年のバイオ・ナノテクノロジー分野の急速な発展により,流体中に存在する微細な気泡・液滴・粒子などの分散相の挙動を調べるマイクロ混相流の分野の知見がますます重要なものとなっている.本講習会では,これらの背景を踏まえて,マイクロスケールの分散混相流と関連した様々な分野において活躍中の6名の講師により,マイクロ分散相の基礎物理の詳細な解説と,それらの知識を利用できる新たな研究領域や種々の応用技術について紹介して頂いた.講習会開催の情報が十分に行き渡らなかったこともあり,参加者は28名とやや少なかったが,後述のアンケート結果にもあるように,参加していただいた方々には概ね満足していただけたようである.

 講演会開催時に実施したアンケート調査の結果を以下に示しておく.(回答数14)

(1)参加者ご自身について 年代は?

現在のお仕事は?

ご専門は何ですか?

・微細気泡生成に関する研究     ・生体医療工学     ・熱流体ソフトウェアの開発
・マイクロ流体デバイスの開発     ・自然エネルギー利用技術
・超音波と微小気泡の医療応用     ・生化学分野
・脂質2分子膜ベシクルの流動に関する研究
・気泡挙動の数値計算     ・空力製品の研究開発     ・高分子テクノロジー
・ガラス生産技術     ・流路解析・熱解析     ・応用医用工学    ・マイクロ流体計測

(2)参加の動機

・自分の研究に応用できそうな知識を仕入れるため
・混相流の解析技術の調査
・解析業務で混相流の基礎とその応用例の知識が必要となったため
・業務上マイクロ混相流の知識を得る必要が生じたため
・最先端の技術・知識を得たかったから     ・自分の勉強のため
・微量流体制御の開発のため     ・講演原稿を見て興味があったから
・新製品開発の際の情報収集     ・ナノテクの見聞を広めるため
・講師が良かったため

(3)参加のきっかけ 何で知りましたか?

(4)参加費用について

(5)使用テキストについて

(6)本講習会に対する全体的な理解度は?

(7)本講習会に対する全体的な満足度は?

(8)特に興味を持った講師は?(複数回答あり)

(9)その他のご意見(どのような講習会に参加したいですか?)

・実践!数値シミュレーション

最後に,本講習会に進んでご協力いただいた講師の方々,またご出席いただいた参加者の皆様に心より感謝の意を表し,報告を終わらせて頂きます.

更新日:2006.2.10