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No.12-151 講習会 基礎から学びなおす流体力学−自動車・航空機設計開発のために−報告書

工学院大学 伊藤慎一郎

2012年12月11日(火),12日(水) の二日間にわたり,“流体力学基礎講座”が機械学会会議室で開催されました.受講者数は,35名,社会人 22 名(会員 19 名),学生 13 名(会員 4 名)の計37名でした.講師には元日産自動車中央研究所,東海大動力機械工学科教授の高木通俊先生,日大理工学部航空宇宙工学科の本橋 龍雄先生をお招きし,工学院大の伊藤(筆者)とで下記の題目で講義をしていただきました.流体力学の静流体力学,ベルヌーイの式,運動量理論を,自動車特有のカーエアロダイナミクス,航空力学では境界層方程式,等角写像などを行いました.自動車関係の聴講者が大半のようでした.思ったほど学生参加者が少なかったものの,社会人が多くかろうじて黒字(約11万円)になりました.効果的な宣伝方法を考える必要があると感じました.
 趣 旨: 流体力学と言ってもその分野は多岐にわたっています.今回はベルヌーイの定理,運動量の法則といった流体力学の基礎の習得はもちろん,自動車,航空機設計開発に必要な流体力学を展開します.広範かつ専門分野の高い視野から流体力学を再認識することが可能です.本講習会は,企業で実務経験数年程度の技術者や学部・大学院生を対象として,多数の方々の参加をお待ちしています.
開催日: 2012年12月11日(火),12日(水)
会 場:

工学院大学新宿校舎第1会議室

講 師: 伊藤慎一郎(工学院大学教授) ,高木通俊(高木通俊技術事務所,元東海大教授),本橋龍郎(日本大学理工学部航空宇宙工学科教授)
プログラム:

第1日:12月11日(火)

9:20〜10:50

流体の性質一般,粘性力,レイノルズ数,圧力,:伊藤慎一郎

11:00〜12:30

浮力,揚力,抗力,ベルヌーイの定理

12:30〜13:30

昼休み

13:30〜15:00

自動車の空力性能一般I:高木通俊先生
エクステリアデザインや燃費など、他のいろいろな性能と空力性能との相関をふまえつつ、空気抵抗低減の歴史を学ぶ。

15:10〜16:40

自動車の空力性能一般U
空力騒音・横風安定性・操縦安定性・耐熱性・視認性と空力性能の関連を考察し、さらに空力性能の優れた車両を画像で学ぶ。

16:40〜17:00

質問コーナー

 
第2日:12月12日(水)

9:00〜10:30

自動車のCDはどこまで下がるのか?
空気抵抗を圧力抵抗・摩擦抵抗などに分類し、各々の低減方法を考慮しながら、全体の抵抗がどこまで下げられるか推理する

10:30〜12:00

風切音の低減
乗用車のもう一つの重要課題である風切音の発生原因・伝達メカニズム、それに対応する低減策を考える。

12:00〜12:40

昼休み

12:40〜14:10

航空力学全般(本橋龍雄先生)
流体力の発生,流れと物体の干渉,物体表面での応力分布,
揚力と抗力,レイノルズの相似則

14:20〜15:50

流体力と物体形状,物体形状への依存性,
流線型物体・鈍頭体物体,
基本的な形状・・・平板・円柱・球・その他

16:00〜17:30

翼の空力特性, 翼の開発,翼の分類,翼理論の概要,
翼の迎角特性,翼の失速特性

18:00〜20:00

懇親会(参加希望者)

参加者と聴講料
会員 15,000 8名  会員外 20,000 7名
特別会員 15,000 3名   特別会員 10.950 1名
協賛学会員 15,000 3名        
学生会員  5,000 4名   一般学生 7,000 9名

 

教室風景

伊藤講師 高木通俊講師 本橋龍雄講師

 

アンケート結果

参加人数39名(委員講師関係者含) 回答数名22名 回答率56.41%

CFD 3名

電力システム工学

CFD(LES)による自動車周りの非定常空力学

特殊車両の架装設計

LAC 乱流のDNS

風力発電に関する研究開発

自動車エアロパーツ設計

ボールの空力

自動車の風切音評価、改善

流体機器全般

自動車の空力設計

ルームエアコンの羽根(貫流ファン)の設計・開発

自動車の部品設計開発

自動車の空力、冷却解析

自動車の冷却、空力解析

自動車の空力に関する研究実験

大規模数値計算

鉄道車両の空力解析、室内空調解析

多目的進化計算

 

参加動機

CFDを行う際に流体の知識を復習したかったため

解析業務において条件設定や結果評価に基礎知識が必要となったため

外部流について基礎知識を得るため

学生フォーミュラで空力を設計するため

基礎知識のふりかえり

競技用車両における流体力学の知識を学ぶため

業務上必要な基礎知識を得るため

業務で流体を扱うため、基礎を一度見直したかった

業務において流体力学の基礎知識が必要となったため

計算するだけでなく流体力学の基礎知識が必要となったため

研究において流体の基礎が必要なため

個人的な学習として

これまで内部流れがほぼ専門だったが、外部流れを取り扱うことも増えたため

今後の研究に活かすため

自動車会社に内定をいただいたから勉強のため

自動車に関するCFDの研究を行うにあたって、それに関する法律の基礎知識を学び直したいと考えたため

自動車に関する空力分析を行う可能性があるため

性能研究業務を始めるため

風雪音評価の先端技術に触れるため

流体力学の基礎知識を知り、流れ現象を考察する力をつけるため

流体力学の基礎を振り返るためと、自動車の空力性能の展望を聴きたかったため

流体力学を使用する業務が増えてきたため

(良い)

内容が簡潔で分かりやすかった

(概ね良い)

講義の範囲が書かれている 参考文献があり復習に使える

自動車の空力については資料が盛りだくさんで参考になった。4枚印刷のならば○○(申し訳ありません読めません)の方が良い 

実物をまじえての解説が行われているため

(普通)

(5)について実用と基礎が組み合わされたテキストだともっと嬉しかったです 

それから非常に印刷が小さくて見づらかったのが残念です

スライドを印刷しただけなので、もう少し説明があった方が良かった

興味深い内容は多いが、もう少し詳しい解説および、出典元が欲しいと感じた

講義スライドが載っているたメモ不要で講義集中できたため

講義に使用する原稿ほぼそのままなので参照し易い

特に問題を感じなかったし、すごいとも感じなかったから

幅広く流体力学の内容を再確認することができたから

未記入6名

(若干悪い)

スライドの沿っていてわかりやすいが、白黒なのでわかりにくい図があったため

みづらい 字がつぶれているところがある

もう少し詳細な資料、テキストの方が良い

元原稿の色と大きさにより見づらい所、読めない所がある

本橋先生の講義・資料の印刷が小さく、字が読みにくいところが多々あった

希望する講習会内容

Re・10’以上の流体現象の解析とそれに用いる基礎数式のレクチャー

学生フォーミュラおける空力設計

基礎から学びなおす数値流体学 ーCFDソフトをブラックボックス的に使っている解析者のためにー

再生可能エネルギー 特に風力発電に関する講習会

実験風洞、CFD基礎

内部流体力学にフォーカスした講習会

本講習会の中級、上級

レーシングカーの空力

更新日:2013.3.13