No.12-90 講習会 実験流体力学 その基本から先端技術まで
(流体工学部門企画)
担当 村松旦典(日本大学)
協賛: | 日本航空宇宙学会,日本流体力学会,可視化情報学会 |
開催日: | 2012年8月6日(月) |
会場: | 日本大学理工学部 駿河台キャンパス 1号館3階131教室 〒101-8308 東京都千代田区神田駿河台1-8-14 |
本講習会は,メーカーの若手の技術者や大学の研究室の学生で風洞実験や流れの測定に携わる方々のために企画されました.熱線風速計による速度の測定法,PIV(粒子画像による速度の計測法)による速度場の測定法,風洞実験による空気力の測定法及びPSP(感圧塗料),TSP(感温塗料)による物体表面圧力や温度の測定法を取り上げ,講師の方々にはそれぞれについて基礎的な事項から最新の話題までを取り上げていただきました.
出席者は講師の先生方4名を含めて72名でした.学生の参加者が31名と多数の参加がありました.アンケート結果でも20代,30代の参加者が88%と若手の方の関心を集めることが出来たようです.
講習会は下記のプログラムのように4件の講義,これと平行して展示される機器展示および機器展示メーカー(4社)のショートプレゼンテーションより構成されました.講習会終了後に大学内の食堂にて懇親会(参加者20名)を催しました.
9:50~10:50 | 「熱線風速計の基礎と応用」 日本大学理工学部 機械工学科 松本 彰 先生 |
11:00~13:00 | 「PIVの基礎と応用」 筑波大学 システム情報系 構造エネルギー工学域 榊原 潤 先生 |
13:00~14:00 | 昼休み(機器展示) |
14:00~15:30 | 「風洞実験(空気力の測定)の基礎と応用」 東北大学 流体科学研究所 低乱風洞実験施設 澤田 秀夫 先生 |
15:40~17:10 | 「感圧・感温塗料を用いた熱流体計測法の基礎とその応用」 東北大学大学院 工学研究科 航空宇宙工学専攻 永井 大樹 先生 |
17:20~18:00 | 機器展示メーカーによるショートプレゼンテーション カトウ光研,日本カノマックス,日本レーザー,ノビテック |
18:10~20:30 | 懇親会 |
【アンケート結果】
参加者72名中49名のアンケート提出を得ました.
○年齢 | 20代 76%, 30代 12%,40代 8%,50代 4% |
○仕事 | 企業の研究開発 32%,企業の設計業務 6%,教員 10%,学生 50%,その他の業務 2% |
○参加のきっかけ | 機械学会誌の会告原稿 8%,機械学会のWeb 23%,上司・先生・知人の紹介 64%,メーリングリスト 4%,その他 2% |
○参加費用 | 高い 6%,やや高い 39%,妥当 53%,多少安い 2%,安い 0% |
○使用テキスト | 良い 8%,概ね良い 31%,普通 35%,若干悪い 12%,悪い 0%,未記入 2% ・パワーポイントの資料が全ての講義でほしい ・パワーポイントの資料はカラーが望ましい ・文章としてまとめたテキストの方が後日参考にしやすい ・講師によるばらつきを無くしてほしい ・もう少し基本的な部分に関する解説もほしかった |
○理解度 | かなり理解した 4%,概ね理解した 82%,余り理解できなかった 10%,殆ど理解できなかった 0% |
○満足度 | 非常に満足 22%,概ね満足 45%,普通 20%,多少不満 6%,不満 0%,未記入 6% |
○ご意見,今後の 講習会企画の要望 |
基本的な流体の実験・解析方法,空力騒音の風洞実験法,LDV,実習形式のもの(データ整理や計測の仕方),LIF,液膜計測,ステレオPIV,燃焼の数値解析,水を流体として使用したときの可視化技術,粘弾性や複雑流体の流動. メーカーのプレゼンは午前の講義の間と午後の講義の間に2社ずつ時間をいれてあげれば多くの人に聞いてもらえるのではないか. 各講師の連絡先をいれておいてくれれば,後で相談しやすい. |
講習会の様子
講習会の様子(榊原先生)
懇親会
更新日:2012.9.4