第81期 部門長からのメッセージ
第81期 流体工学部門長 九州大学 先導物質化学研究所 教授 速水 洋 |
< 第81期部門長に就任して >
この度,辻裕部門長のあとを受けて,第81期の流体工学部門長を仰せつかりました.これまで当部門を脈々と築きあげられてこられました先輩諸氏の成果を考えますと,つくづく肩の荷を感じております.これから1年間よろしくお願い申し上げます.部門運営の企画・実施等様々なフェーズでの活動につきましては,運営委員会委員の皆様を初め,藤井孝蔵副部門長,技術委員会(姫野龍太郎委員長),総務委員会(古川明徳委員長),広報委員会(塩田和則委員長),編集委員会(藤川重雄委員長),会員委員会(石綿良三委員長)等各委員会委員の皆様方とご相談しながらを進めて参りたいと思っています.なお,運営委員は各支部の代議員ならびに各委員会代表で構成されています.他方,各委員会の委員長,幹事,委員はおおまかに任期2年のボランティアで構成されておりますが,その負担は相当なものです.会員の皆様のご理解,ご支援ならびにご協力をよろしくお願いします. One for all, all for one です.
さて,今年の年賀状に「変革の時代ですね」と書きましたら,「「変革の時代」といっても,誰が何をやったらよいのか,誰にもわかっていない時代ですね.困ったものです」との返事をいただきました.「へんか」と「へんかく」は一字違いでも大きく異なります.「変化」は自然のなりゆき,人為的成り行き,・・・.一方,「変革」には意識が入ります.岩波の国語辞典では,変革とは変わりあらたまること,あるいは変わりあらためること,とあります.「変改」も同様な意味で使われますが,こちらの言葉はほとんど聞きません.大学の法人化が来年度に控えておりますが,学会もいろいろな形での変革が求められています.一方では,これはチャンスであるともよくいわれます.いずれにしましても,一歩前へとマインドバリアフリーをめざし,変革がハッピーであることを願っております.
今期の講演会活動は,7月に日米流体工学部門会議(ハワイ),8月に年次大会(徳島),9月に部門講演会(大阪)と3ヶ月続くことになります. 現在,新型肺炎,いわゆるSARSは経済的打撃は勿論,国際会議等にも大きな影響を与えています.グローバル化は各国間の垣根を超えて,いろいろな波紋ももたらすことは必至です.SARSが終息を迎え,元の国際社会に一日も早く回復することを願っております.
本部門が主催しておりますもう一つの国際会議が,昨年11月,名古屋で成功裡に終わりました日韓流体工学部門会議(第5回)でした.「でした」と過去形ですが,次回からは,熱工学部門との共同開催となります.2005年3月開催を目指して,すでに準備が始まっております.これも一つの変革です.
変革といえば,一つのチャレンジとして委員会関連資料のレスペーパー化を推進しております.ニュースレターのデジタル化はすでに軌道に乗っていますが,膨大な紙資料をデジタル化して,できるだけコピー・郵送作業の省力化を図ることを目指しております.幸い,学会本部もすでにこの方向で進んでおりますし,必要な情報は学会のホームページからダウンロードもしくは閲覧が可能の状況になっております.流体工学部門のホームページも第80期に大幅に充実されました.今後は,会員の皆様の利用と要望が相まって進化していくことを願っております.本挨拶も1年間同じ内容が掲載されるようではホームページにそぐわないかと思われます.適宜,内容を入れ替えるか,最長でも6ヶ月でいったん削除あるいはバックナンバー扱いにさせていただきます.
短めではありますが,変革の一つとして,このあたりで就任のご挨拶とします.最後に再度,皆様のご支援,ご協力をよろしくお願い申し上げます.