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2001年度(第79期)各委員会からの報告:会員委員会

委員長: 川田 裕(三菱重工)
幹事: 石綿 良三(神奈川工大)

1.活動の概要

会員委員会は平成13年4月から新設された流体工学部門の新しい委員会です.会員委員会は,会員にとって真に魅力のある学会活動・サービスとは何かという会員満足度の観点に立って現状を分析し,機械学会,流体工学部門の活動内容を見直すとともに,関連学協会との関係,活動自体のスリム化についても提言を行うのを目標とします.

平成13年度の活動では,会員の学会に対する評価を把握し,今後の改善の方向を見極めるために,学会員を対象としたアンケート調査(共通アンケート,若手会員,退会会員),及び他学協会調査を実施しました.

2.アンケートに見る会員意識の現状

2-1 共通アンケート
   熱工学部門と共通のアンケートを流体工学部門講演会(蔵王)出席者及びFAXにて実施しました.
2-2 会員アンケート
   学会の会員サービスに対する満足度に的を絞り,主に若手の会員を対象にその意識を把握する目的でアンケート調査を実施しました.
2-3 退会会員アンケート
   学会サービスの改善に結びつける目的で退会した会員にアンケートを実施しました.
2-4 アンケートの総合評価
   アンケートの結果,流体工学部門の会員の声として以下の傾向が得られました.

・現状の会員サービスは必ずしも会員の期待に応えていない.流体工学部門のニュースレターの評価が低い(40%以上が悪いと回答),またホームページ,講習会は有益でない(40%以上が悪いと回答)との結果が得られました.
・個人的な研究・技術情報獲得のためには,専門学協会が部門にとらわれない全分野の密度の高い関連技術情報を提供しており,会員の満足度は高い.(特にターボ機械協会,ガスタービン学会,混相流学会)
・部門制の意義,部門の壁,部門への評価に関するアンケート結果ではネガティブな意見が多かった.また熱工学部門との統合を50%以上が期待している.
・以上を総合して部門制について効率面と会員のサービス満足面の両立を実現する方式への改革が必要であると考えます.

3.他学協会の調査結果

機械学会の流体工学部門とオーバラップする関連学協会の実体を調査しました.
流体工学部門は特に関連学協会の多い分野であり,これらの調査結果を今後分析し,流体工学部門の強みを明らかにするとともに,目指すべきサービスのあり方を考える予定です.

4.会員委員会の今後の活動

第1年度として現状分析のためのアンケートを実施し,流体工学部門の会員の意識を知ることができました.第2年度には引き続きその詳細を分析し流体工学部門が提供するサービスを評価すると共に,海外を含めた関連学協会の活動との比較において流体工学部門活性化への提言を行う予定です.

更新日:2002.3.31