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2002年度(第80期)各委員会からの報告:広報委員会

内 容

1. 総論 (文責:広報委員長 時末裕充)
2. ホームページ,メーリングリスト(文責:幹事 高橋勉)
3. ニュースレター (文責:白崎実)
4. 座談会 (文責:上野和之)
5. 第2回「流れの夢コンテスト」 (文責:伊藤基之)


1.総 論

委員長:時末裕充(日立)

「会員の皆様へのサービス向上,そのためのホームページの活用」,この最終GOALに向かってこの80期を推進致しました.具体的には,下記運営方針の下に活動を行いました.

【運営方針】

流体工学部門ホームページ(以下,HP)の抜本的見直し,全面変更

◆紙ニュースレター終了にともなう会員への部門情報提供媒体としての見直し,強化
◆新会員増のための部門方針,メリットの明確化/現会員のためのサービス強化/委員のための部門管理情報のメンテ強化とアクセス性向上
◆HP維持発展の体制,プロセス確立,少なくとも情報の陳腐化がない内容更新を実現

この方針を実現するために,下記の分担,体制で活動を実施しました.

【実施内容と分担】

 (1) 新HP立上げ 主担当:高橋幹事(長岡技大)

【内容】上記方針記載の新HP立上げおよび維持発展体制確立
【メンバー】佐伯委員(東芝),玉川委員(九州工大)

 (2) HP上の電子ニュースレター 主担当:白崎委員(理化学研究所)

【内容】特集/トピックス/講演会報告,他の内容とし,2ヶ月ピッチで更新.更新を原則全会員にメールで連絡
【メンバー】9月号:前田委員(三重大),西岡委員(日立),11月号:江藤委員(荏原製作所),川口委員(大阪大),玉谷委員(富士電機),1月号:亀田委員(山口大),村井委員(福井大)

 (3) メール座談会 主担当:上野委員(東北大)

【内容】テーマ「特許関連・ここがポイント」.参加者の各発言は短く,相互の会話が続く座談会風に見直す.
【メンバー】石川委員(北大),大北委員(阿南工業高等専門学校)

 (4) 夢コンテスト2002 実行委員長:伊藤委員(名工大)

【内容】
・「流れの夢コンテスト2002~ドリームマシーン~」流れを利用した,または流れに関連したおもちゃのコンテスト
・2002年11月17日(日)(日韓会議の前日),名古屋国際会議場で開催
【メンバー】
・広報委員会:内田委員(日機装),宇賀神委員(石播),横田委員(名工大)
・実行委員会:今尾幹事(岐阜大),土田委員(名工大),諸井委員(豊田自動織機),日高委員(トヨタ)
・実行委員会学生委員:印田委員(名工大),舟橋委員(名工大),中垣委員(名工大),井上委員(名工大),上野委員(岐阜大),大野委員(岐阜大)

以下,上記(1)~(4)の各分担毎に主担当の方からそれぞれ詳細を報告して頂きます.

その前に,一言,感想を述べさせて下さい.我々80期広報委員会の活動ですが,当方の種々の不備にも関わらず,手前味噌ですが,成果を出せたと考えています.新ホームページ,ニュースレター,座談会,夢コン,いずれも"やり遂げた"と言える成果だと思います.忙しい中,ご苦労頂きました高橋幹事始め委員の皆様に,この場をお借りして厚くお礼申し上げます.



2.ホームページ,メーリングリスト

幹事:高橋勉(長岡技術科学大学)

 本年度はニュースレターの完全電子化を行った最初の年度となる.これにより部門から会員への情報伝達メディアとして郵便が廃止され,ホームページおよびメールという電子媒体に移行することとなった.広報委員会の活動も電子媒体が中心となるため,電子媒体の管理を行っていたホームページWGを解散し広報委員会全体の仕事とすることとなった.ホームページおよびメーリングリストの管理は実質的に一人で行うことが多い.本年度は広報委員会幹事,高橋勉がネット担当となった.

 ■ホームページについて

 ホームページは会員に対する部門の窓口として重要な位置にある,との認識から,本年度はホームページの運用の仕方,デザインに関して抜本的な改変を行った.

 ■ホームページのデザインについて

 デザインの更新にあたっては,『明るく,軽く,役に立つ』をコンセプトとした.デザインは昨年までと同様にC.F.D.の渡辺千雅氏に依頼した.新ホームページは6月20日に正式公開となった.なお,渡辺氏には月々1万円の通常経費に加えて12万円を新ホームページデザイン作成料として計上した.

 ■ホームページの運用に関して

  • サーバーへのアクセス
    • 学会サーバーへのアクセス権の関係より,データのアップロード作業はネット担当により行われた.
  • ホームページデザイナーの広報委員会への参加
    • ホームページのデザイン,htmlファイルの作成は外部デザイナーに委託しているが,広報委員会との密接な連絡と作業の継続性を考慮し,時間の都合する限りデザイナーにも広報委員会に出席してもらうものとした.デザイナーの旅費は部門より支払うこととした.
  • ニュースレターの掲載
    • ニュースレターの掲載に関しては各号担当者がデザイナー・渡辺氏と直接メールにて連絡を取り,原稿作成作業を行うこととした.デザイナーが作成した初稿はすぐに部門ホームページに仮掲載され,これをもとに構成作業を行った.これにより掲載の迅速化を達成した.
  • 英文ホームページの開設
    • ホームページのうち,海外への情報発信を行うべき内容を検討し,英文化して公開した.本年度英文化した内容は【部門の概要】,【部門長の挨拶】および【講演会・講習会の案内(英語を基本として企画されているものに限る)】である.なお,これらを翻訳する作業は諸事情を考慮し,外部に委託することとした.
  • ホームページ掲載内容のチェック
    • ホームページの掲載内容は逐次更新し,時期のずれたものの排除及び誤記の修正などを行わなければならない.この作業は広報委員全体で行うものとした.しかし,現実には委員からのチェック,変更要請の連絡はあまり届かず,ホームページ掲載内容の監視体制の見直しが必要と思われる.
  • 部門各委員会との連絡について
    • 部門から会員に連絡すべき各種の情報の伝達経路を確立した.各委員会およびWGに広報担当者を設置してもらい,毎月定期的に広報委員会の担当者よりホームページに掲載すべき情報の有無を伺うメールを配信した.これにより,部門各委員会と広報委員会の直接的な情報伝達ルートが確保された.
  • 流体関連教職員募集コーナーの新設
    • 教官募集コーナーを新設した.結果的には,このコーナーの情報更新がもっとも活発であった.次年度以降も継続すべきであろう.
  • 流体工学関係カレンダーについて
    • 委員長・幹事会において提案のあった他学会の行事を含めた流体工学関係の様々な行事を掲載したカレンダーをホームページに掲載する計画があった.会員にとって非常に有益な情報となると思われたが,本年度は実施できなかった.

 ■メーリングリストについて

 ニュースレターの印刷・郵送の廃止に伴い,部門から会員への積極的な情報発信手段が失われることとなった.流工部門にはこれまでもメーリングリストとして『fed-all』があったが,これは会員相互の意見交換を目的としており,登録者が自由に情報を発信することができる利点がある反面,不必要な情報が送られてくる可能性もある.そこで,部門からの情報発信のみを行う新たなメーリングリスト『fed-info』の運営を開始した. 
『fed-info』は新ホームページの公開に合わせて稼働した.『fed-info』への情報発信は,まずネット担当者に対して情報の提供を行い,ネット担当より会員に配信するという手順をとった.これらのメーリングリストの管理・運営は,ネット担当が単独で行った.平成15年3月9日現在の登録会員数は『fed-info』が921名,『fed-all』が433名である.
部門登録者数に比べてメーリングリスト登録者数はまだかなり少ない.部門の情報発信メディアとしての役割を考えると,登録者を増やす努力を行う必要があると思われる.『fed-info』の開設にあたっては,学会本部に登録されているメールアドレスを用いて流工部門全登録者に案内メールの発信を行った.この手法はあまり頻繁には行えないが,次年度以降も年に1,2度は実施して,登録者の増加をはかることが望ましいと考える.また,部門講演会などで登録を呼びかける書面を配布するなどの方法も有効と思われる.


以上



3.ニュースレター

ニュースレター取りまとめ担当:白崎 実(理研)

(1) 活動内容および議論された内容

 ■編集,発行:

流体工学部門ニュースレター「流れ」の2002年4月号(前年度内に発行できなかったもの),9月号,11月号,2003年1月号を編集,発行した.これらのニュースレターは流体工学部門ホームページに掲載された.

 ■ホームページ掲載に関する議論:

前年度に引き続き,ニュースレターをホームページに掲載する際の指針や留意すべき点などについて議論を行った.以前の紙媒体のニュースレターは会員のみに配布されていたのに対し,ホームページ掲載することになり読者も増え,世界中から閲覧可能となることにも考慮した.

 ■ホームページ掲載後の記事について:

ホームページに掲載された記事がお蔵入りになるのはもったいないのではないかという議論がなされた.これは,執筆者にとっては,ホームページに掲載されるだけでは「重み」がなく,従来の形として残る場合に比べて執筆する魅力が少ないのではないか,という危惧とも関連している.なんらかの「残る形」にできれば,記事をより広く読んでもらえることになり,また,執筆も依頼しやすいであろうと考えられるため.

 ■ニュースレター記事に使用した画像について:

上記のように,今後,ホームページ上のニュースレターに掲載された原稿を別の媒体(例えば本など)にすることを考え,最終バージョンの画像ファイル(ホームページに掲載するにあたって,加工する前の可能な限り解像度の高いもの)を残していくことを決定.当面は,CD-ROMに焼くなどして,次年度の広報委員長に申し送っていくが,長期的には機械学会に保存できることが望ましい.

(2) 懸案および申し送り事項

 ■執筆者の顔写真の掲載に関して:

従来は,執筆者に顔写真の提供をお願いしていた.しかし,紙媒体の場合は流体工学部門会員のみに配布されたのに対し,ホームページの場合には全世界から閲覧可能である.このため,プライバシーの点からも検討する必要がある.

 ■ニュースレターの発行人,担当者名の掲載について: 

紙媒体の場合には,発行人,担当者名がニュースレターの最後のページに掲載されていたが,ホームページに掲載するようになってからはこれらの記載はない.どういった形で記載するのが妥当か検討する.

 ■ニュースレター記事の画像オリジナルデータの保存:

前述のように,当面は次期の広報委員長に申し送っていく予定.しかし,長期的に考えた場合,なんらかの方法を検討する必要がある.

 ■重要な会議の報告記事について:

流体工学部門にとって重要な国際/国内会議をピックアップするとともに,会議報告原稿の執筆依頼については,年度の始めの時点で広報委員会全体で検討・調整しておくことが望ましい.

以上



4.メール座談会

メール座談会取りまとめ担当:上野 和之(東北大学)
 

E-mail座談会は,「特許関連・ここがポイント」というテーマで討論を行い,3月中に部門Webページにアップロードされる予定です.専門家の興味深い議論がたくさん含まれていますが,読みやすさ,長さ,話題の難しさの点から,何割の人に最後まで読んでいただけるかについては不安があります.

 立案からアップロードまで1年半以上の期間を費やしてしまいました.途中,参加者の方々から企画が甘いとお叱りを受ける場面もありました.今後,テーマについてはかなり絞って進めないと難しいと感じております.また,テーマ選び,参加者の人選とならんで司会の手腕も非常に重要であり,司会ノウハウを蓄積する努力が必要だと思います.
今年度は,昨年度(座談会成立せず)の反省から,E-mail座談会専用のメーリングリストとWebページを独自に立ち上げました.これらはとても効果的でした.

以上



5.第2回「流れの夢コンテスト」

第2回「流れの夢コンテスト」WG委員長
伊藤基之(名古屋工業大学)

 「流れの夢コンテスト」は2001年秋に第1回目を開催しましたが,この時は「生物と流れ」というテーマのもとでアイデアコンテストを行いました.第2回目の今年度は,若い人たちに「ものづくり」の楽しさを味わってもらおうと,「ドリーム・マシーン」というテーマのもとで「流れを利用した,または流れに関係したおもちゃ」を考案・製作し,その独創性や技術力を競うものとしました.「夢コンホームページ」「ポスター」「機械学会誌」「fed-info」などでコンテストへの参加募集を行い,さらに今回は第5回日韓流体工学合同会議に合わせて開催することから,応募締切り間際の短期間ではありましたが韓国側へも参加を呼びかけました.
  コンテストは11月17日(日)午後,名古屋国際会議場において開催され,国内13チーム(29名)と韓国2チーム(2名)の参加を得て,大変盛会となりました.なお今回は,作品製作および作品発表にあたって製作費・交通費の補助,さらに優秀作品に副賞として奨励金の授与などを行いました.
第3回「流れの夢コンテスト」は本年8月に機械学会年次大会にあわせて徳島で開催される予定であり,蝶野教授(高知工科大学)を実行委員長としてすでに準備が始められています.

以上

更新日:2002.3.31