部門概要

Home > 部門概要 > 各委員会からの報告 > 2003年度(第81期)各委員会からの報告 > 総務委員会

2003年度(第81期)各委員会からの報告:総務委員会

第81期の総務委員会は,新しい財政システムの下での適正な予算管理,部門活性化を指向した調査・研究活動の支援,および部門関連行事・表彰等の支援を主な業務として活動を行ってきた.今期予算に関しては,年次大会,部門講演会をはじめとする講演会事業,講習会事業,特別講演会事業(流れの夢コンテスト),研究会・分科会支援,および表彰に関して順当に執行された.初の試みとして,7月にハワイで開催された第3回日米流体工学会議において,流体工学部門賞を2名の受賞者に贈呈するため,技術委員会の学術・表彰WGと共に英文の表彰状および盾を作成した.次期(第82期)予算策定に際しては,部門特定事業資金への繰入れ金額との関連から,部門活動度の向上を見据えた多くの部門企画を立案し,妥当な予算編成が行えたと考える.ただし,将来も部門の健全な経済状態を維持するためには,先を見越した部門企画の継続的な立案および部門活動度向上に向けた新規企画の立案が不可欠であり,これらを担当する機関の設置も含めて大きな問題点を指摘する結果となった.一方,調査・研究活動の支援に関しては,流体工学部門が総括する3研究会,5分科会の活動支援と,2件の研究分科会の新設を促進した.また,外国からJSME International Journalに投稿された優秀論文の掲載料補助に関しても,前期に引き続き実施した.
第81期活動内容の概略を以下に示す.

(1) 委員会の構成と役割分担

委員会の構成は,委員長1名,幹事1名,財務担当委員5名(年次大会,部門講演会,流れの夢コンテスト,講習会,表彰の各担当)および庶務担当委員5名(研究会・分科会,部門賞,広報などを担当)の合計12名である.委員の中には,技術委員会の各WGとの兼任委員3名を含み,技術,広報,編集,会員の各委員会と連携しながら活動を行った.
委員会の構成

[委員長] 古川 明徳(九州大学)
[幹 事] 太田 有(早稲田大学)
[財務担当] 梶島 岳夫(大阪大学) [部門講演会担当]
福富 純一郎(徳島大学) [年次大会担当]
蝶野 成臣(高知工科大学) [流れの夢コンテスト担当]
宮地 英生(㈱ケイジーティー)[講習会担当]
福西 祐(東北大学) [表彰担当]
[庶務担当] 浦西 和夫(㈱電業社機械製作所)
小尾 晋之介(慶応義塾大学)
川口 靖夫((独法)産業技術総合研究所)
能見 基彦(㈱荏原総合研究所)
吉田 秀則(川崎重工業㈱)

(2) 活動の内容

第1回総務委員会(2003年6月20日)において,第81期の活動方針を審議・確認すると共に,各委員の役割分担を決定した.また,前期(第80期)総務委員会が作成した第81期予算案の見直しを行った.今期予算の特徴は,収入面では講習会収入の大幅な増額,支出面ではHP更新費の増大を見込んだ広報活動費,および研究会・分科会補助費の増額が挙げられる.
その後は,役割分担に従って,(1) 部門賞・一般表彰の事務手続きと部門講演会(関西大学)における表彰式の準備・支援および広報,(2) 年次大会(徳島大学)に伴って開催された部門同好会の準備,(3) 流体工学部門が統括する研究会・分科会に対する補助,など恒例の活動を行った.また,この他に,2003年7月にハワイで開催された第3回日米流体工学会議において,流体工学部門賞(FED Awards)を飯野利喜氏(日立製作所),Philip A. Pfund氏(Fermi National Accelerator Laboratory)に贈呈すべく準備を行った.
当初は,第2回総務委員会の開催を11月上旬に予定し,第81期決算案および第82期予算案の審議を行う予定であったが,今期予算の執行状況も良好であり,部門特定事業資金へ繰り入れる部門企画の立案も順調であったため,メイル審議でこれを代行した.流体工学部門が主催あるいは共催する2つの国際会議の開催を促進すると共に,10周年を迎える「流れと遊ぶアイデアコンテスト」を部門共催で開催することが決定した.ただ,新たな部門企画を継続的に立案し,より一層の部門活動度の向上と予算の有効活用を図る必要がある.調査・研究活動の成果としては,今期新たに2つの研究会(生物ミメティックマシン研究会,超音波による流動場測定技術に関する研究会)が発足し,研究活動を開始した.
第3回総務委員会(2004年3月29日)では,最新の決算状況に基づき,部門特定事業資金への繰入れ金額,および次期への繰越金を確認することで,次期予算案の最終更新を行った.また,第81期の活動全体を総括すると共に,次期(第82期)への引継ぎを行った.

第81期は,新しい部門別財政システムが軌道に乗りかけた過渡期に相当し,財政的には大変厳しい1年間であった.しかし,各委員会のご尽力により健全な財政状態を確保・維持すると共に,調査・研究活動もますます盛んとなり,部門活動度も向上する兆しを見せている.各委員の皆様並びに会員各位に心より御礼を申し上げると共に,第82期への尚一層のご協力をお願いして,総務委員会活動報告の結びとしたい.

更新日:2003.3.31