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2004年度(第82期)各委員会からの報告:広報委員会

委員長:高橋 勉(長岡技術科学大学)
幹 事:川口寿裕(大阪大学)
      白崎 実(理化学研究所)

はじめに
  メーリングリストやホームページを活用し,会員へのサービスおよび流体工学部門のPR活動を行うことが広報委員会の役割であると考えています.fed-all, fed-infoによる情報発信,ニュースレター「流れ」の編集およびweb上での公開などのサービスは本年度も継続して進めてまいりました.これらに加えて本年度は,ホームページ上に流体工学関係の行事が時系列で一覧表となっているような「イベントカレンダー」の作成,および流体工学関係の新刊書籍をまとめた「新刊案内」といった新しいサービスの拡充も目指しました.さらに,ホームページ上の情報の陳腐化やリンク切れの発生などを防ぐため,委員全員の持ち回りによるホームページチェック体制の確立を目指しました.

 

また,本年度は広報委員会という組織としての機能についても改善を目指しました.これまでは広報委員会の仕事の性質上,ネットワーク担当委員に極端に負担が集中してしまっているのが実情でした.そのような仕事を各委員に分散し,各担当者が実際の作業を行うことで負担が集中することを避けるようにしました.さらに,各担当者が作業内容を詳細に記した引継ぎ資料を作成することで,作業をルーチンワーク化し,委員交替後もスムーズに仕事が継続していくようなシステム構築を目指しました.  

【第82期広報委員会委員構成】   

[委員長] 高橋 勉(長岡技術科学大学)
[幹 事] 川口寿裕(大阪大学) 
白崎 実(理化学研究所) [ネットワーク担当]
[ニュースレター] 平元理峰(北海道工業大学) [取りまとめ担当]
佐藤岳彦(東北大学)
百武 徹(岡山大学)
徳増 崇(東北大学)
深潟康二(東京大学)
岩本幸治(愛媛大学)
小出瑞康(新潟産業大学)
[新刊案内] 桑原利明(荏原製作所)
[HP(部門関係)]

高橋陽一(富士電機システムズ)
船橋茂久(日立製作所)

[HP(講演会・受賞関係)]

内田 憲(東芝)
辻本公一(三重大学)

[HP(講習会関係)]

堀口雅之(日機装)
服部裕司(九州工業大学)

[HPチェック総括] 河合理文(石川島播磨重工)
[行事カレンダー] 河合理文(石川島播磨重工)
[流れの夢コンテスト] 宮崎康次(九州工業大学)

1. ホームページ
  流体工学部門ホームページに掲載する情報を以下のように分類し,それぞれ担当グループを設けた.以下に分類した情報に関しては,年度始めに担当者(問い合わせ先)や開催時期等が確定しているものがほとんどである.人事公募などの不定期な情報に関してはネットワーク担当者が対応することとした.

[部門関係]

  • 部門長挨拶
  • 組織一覧
  • 分科会,研究会活動報告
  • 各委員会活動報告

[講演会・受賞関係]

  • 部門講演会報告
  • 国際会議報告
  • 部門同好会報告
  • 部門講演会優秀講演賞
  • 部門賞の選考と授与
  • 国際会議での受賞

[講習会関係]

  • 各講習会報告

 本年度は作業の分担・ルーチンワーク化を目指した1年目であったが,大きな問題もなく順調に情報発信できたと考えている.特に行事報告や受賞者コメントなどはできるだけ早い時期(2~3週間を目標)に掲載できるように,各担当者による事前の交渉および事後の再確認を徹底した.本年度の経験に改善点を加えた引継ぎを行うことで,次年度以降はより充実したサービスを提供できるものと期待している.

 

なお,本年度から新しいwebデザイナーとして田中扶未氏と契約した.基本的には毎週火曜日までに更新データをお渡しし,木曜日にアップデートという形態でホームページの更新を行っていただいた.また,「部門特定事業資金」として毎年35万円を積み立て,これを利用しておよそ3年ごとに大幅なデザイン変更をお願いすることとなった.

2. メーリングリスト
  メーリングリストfed-infoを通じて,講演会,講習会,人事公募,HP更新などの情報を適宜送信した.

 現在,fed-info登録者数は1,559名(ただし,多くのリターンメールが返ってくることから,実質的には1,500名弱程度)である.この数は昨年度末の時点からあまり増えていない.また,流体工学部門登録者数の6,870名(2004年9月現在)に対しても20%強にとどまっており,流体工学部門登録者への情報発信としては十分な数とは言い難い.

インフォメーションメールでの呼びかけなど地道なPR活動を引き続き行う以外に,何か良いPR方法を検討していく必要がありそうである.

3. ニュースレター
  流体工学部門ニュースレター「流れ」の2004年4月号(第81期委員が編集)をHP上に公開し,8月号,12月号の編集・公開を行った.また,2005年4月号を現在,編集作業中である.各号の特集は以下の通りである.

2004年4月号(2004.4.26公開)

  • 特集:流れの制御とものづくり(記事5件)
  • 研究会報告:研究会の動向(記事1件)
  • 失敗から学ぶ成功への秘訣(記事1件)

2004年8月号(2004.8.24公開)

  • 特集:流体情報と融合研究(記事6件)

2004年12月号(2004.12.27公開)

  • 特集:ナノ・マイクロスケールの熱流動(記事5件)

2005年4月号(編集作業中)

  • 特集:現場で用いられる流体力学 ~どのように使われているか~(記事4件:予定)
 

執筆者から高画質での動画の掲載を希望されることもあり,サーバ容量の増設は急務である.

4. 流れの夢コンテスト
2004年11月24日,北九州学術研究都市内の北九州市立大学国際環境工学部において,宮崎康次実行委員長(北九州工業大学)のもと,第4回流れの夢コンテストが開催された.今回は「Quality of Life -健康-」をテーマに掲げ,人が持つ永遠のテーマ「健康」をキーワードに,流体を利用した健康維持・健康増進を促す機器を提案,設計,製作し,そのアイデアと技術力を競った.当日のスケジュールは以下の通りであった.

13:00 開会のあいさつ(宮崎康次実行委員長)
13:05~14:05特別講演
     西 道弘 教授(九州工業大学 工学部 機械知能工学科)
     安田 隆 助教授(九州工業大学 生命体工学研究科 生体機能専攻)
14:25~16:45作品発表
18:00~18:30表彰式
18:30~懇親会

 特別講演では,西先生は「工夫のしかた」という題目で流れや福祉をキーワードとして体験を通しての工夫のしかたについて,安田先生は「マイクロマシン」という題目でマイクロマシンの研究を通して機械工学の面白さと重要性について,聴講している学生にも分かりやすいように興味深い話をしていただいた.

 作品発表では参加12チームとも,いずれ劣らぬ力作揃いであった.PowerPointを使ったプレゼンテーションはそれぞれに工夫を凝らしてあり,非常に分かりやすく上手であった.また,各作品のデモンストレーションでも全作品とも正常に動作し,技術力の高さも確認できた.

 全作品の発表終了後,4名の審査員による厳正な審査が行われ,その結果,以下のように各賞を決定し,懇親会において表彰式が行われた.

最優秀賞 :「ベジ・ばぶる ~食の健康&体の健康~」
   秋吉慶子,藤岡 聖(北九州工業高等専門学校)

優秀賞 :「森林浴(しんりんよく)」
   薬師寺健太,天野 卓(東京理科大学)

特別賞 :「エコノミー症候群を防ぐ」
   梶屋敦史,芳井晋作(九州大学)

アイデア賞 :「流体目覚まし」
   永野亜希子,井戸垣亮弘,森 賢一(九州工業大学)

健闘賞 :「リバーシ・ボール」
   阿久津有司,河内直也,田中克典,喜多尾治雄(神奈川工科大学)

 

来年度は流体工学部門講演会に合わせて,金沢大学で「第5回流れの夢コンテスト」の開催が予定されている.実行委員長として佐藤恵一先生(金沢工業大学),幹事として斉藤康弘先生(金沢工業大学)にご就任いただき,すでに準備が進められている.斉藤先生は今年度のコンテストの見学に来られ,懇親会では来年度コンテストへの参加の呼びかけをしていただいた.

5. 新刊案内
  流体工学関係の新刊書籍をまとめた「新刊案内」を企画した.大枠は完成したものの,本年度中の公開には至らなかった.データの更新や各出版社へのリンク許可依頼などを行い,来年度の早い時期に公開できるものと考えている.

6. 行事カレンダー
  流体工学関係の行事が時系列で一覧表となった「イベントカレンダー」をホームページ上に掲載した(2004年11月16日正式公開).流体工学関係の研究者・技術者にとって「このページさえチェックしておけば大丈夫」というくらいのものを目指している.現状ではまだ十分な情報を網羅できているとは言えず,より価値のある情報ページとするために,さらに内容を充実させる必要がある.ただし,イベントの数が増えてきたときには,イベントの種類に応じて色分けするなど,デザインにも工夫が必要になると考えられる.また,どのような情報を掲載すべきか(申込締切なども掲載するか),などについても,利用者からの意見も参考にして今後引き続き議論していく必要がある.

7. HPチェック
  ホームページは定期的にチェックし続けないと,すぐに情報が陳腐化してしまったり,リンク切れが発生したりして,その閲覧価値が低下する.これまでは各委員の自主的なチェックによる指摘に頼って維持を図ってきたが,本年度は委員全員による持ち回りで,1週間に1回のチェック体制を作った.この体制は効果的で,各委員から多くの指摘が出され,情報の新鮮さを維持できたと考えている.

更新日:2005.5.9