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2023年度(第101期)各委員会からの報告:広報委員会

委員長: 津田 伸一(九州大学)
幹 事: 出川 智啓(トヨタシステムズ)
     本澤 政明(静岡大学) 

 1. 委員会開催状況

計6回の広報委員会を,原則としてハイブリッド形式(第6回のみオンライン形式)で開催した.

  1. 第1回広報委員会 2023年4月21日(金) 14:30~16:30 場所:東北大学東京分室(東京)
  2. 第2回広報委員会 2023年6月15日(木) 14:35~16:10 場所:釜山大学校(韓国,釜山市)
  3. 第3回広報委員会 2023年9月1日(金) 14:33~16:05  場所:北海道大学(札幌)
  4. 第4回広報委員会 2023年10月3日(火) 14:33~16:07 場所:高知工業高等専門学校(高知)
  5. 第5回広報委員会 2023年11月24日(金) 14:33~15:45 場所:鹿児島大学(鹿児島)
  6. 第6回広報委員会 2024年3月1日(金) 13:03~14:33

2. 年間活動内容

流体工学部門の様々な活動をHP上に公開し,以下の通り,流体工学部門の活動を実施した.

2.1 ニュースレター

ニュースレター『流れ』については,「ASME-JSME-KSME流体工学国際会議」というテーマで10月に7件,「2023年度年次大会」というテーマで11月に6件の記事を掲載した.基調講演,ワークショップ,オーガナイズドセッションなどを中心に話題提供し,部門の活動を広く一般に公開するだけでなく,講演会等に参加できなかった部門会員にメリットのある情報発信を行った.発行したニュースレターの内訳は以下の通りである(敬称略).

2023年10月号「ASME-JSME-KSME 流体工学国際会議」 7件

  • 横風に対する鉄道車両の耐力評価方法と安全な鉄道運行のためのその応用
    三須 弥生(JR東日本)
  • 乱流の中の秩序
    後藤 晋(大阪大学) ,本告 遊太郎(大阪大学)
  • LES/粒子シミュレーションによる化学反応を伴う乱流平面噴流の数値解析
    シン ジャボオ(名古屋大学), 渡邉 智昭(名古屋大学大学院), 長田 孝二(京都大学大学院)
  • 液体ロケットインデューサにおけるキャビテーション不安定現象発生時の翼端漏れ渦キャビテーションの非定常特性
    田村 浩紀(東北大学),奈倉 悠人(東北大学),川崎 聡(宇宙航空研究開発機構),伊賀 由佳(東北大学)
  • Water Condensation in PEMFCs at Nano-scale: Insights through Lattice DFT simulations
    Clint John Cortes OTIC(東京大学),Masazumi ARAO(FC-Cubic),Masashi MATSUMOTO(FC-Cubic),Hideto IMAI(FC-Cubic),Ikuya KINEFUCHI(東京大学)
  • Reconstruction of Fluid Stress Field from Flow Birefringence using Physics-Informed Convolutional Encoder-Decoder (PICED)
    Daichi IGARASHI(東京農工大学),Shun MIYATAKE(東京農工大学),Jingzu YEE(東京農工大学),Yoshiyuki TAGAWA(東京農工大学)
  • Determination of Permeability in the Volume Penalisation Method with a Smooth Mask Function
    辻元 大智(大阪大学),中尾 祐太(大阪大学),辻 拓也(大阪大学),田中 敏嗣(大阪大学),鷲野 公彰(大阪大学)

2023年11月号「2022年度年次大会」 6件

  • なぜ間違いは伝達・拡散するのか?(流体力学に関する誤認識の拡散とその防止)
    石綿 良三(神奈川工科大学)
  • デジタルツイン数値タービンへの道
    山本 悟(東北大学)
  • 多チャンネルマイクアレイを用いた乱流境界層と翼・平板結合部における乱流壁面圧力変動場の計測
    中 吉嗣(明治大学)
  • 感圧・感温塗料を用いた壁面の圧力・温度場計測とその応用
    江上 泰広(愛知工業大学)
  • MEMS差圧センサを用いた流れ計測
    高橋 英俊(慶應義塾大学), 岸本 卓大(慶應義塾大学),小原 慧(慶應義塾大学),嶋田 恭大(慶應義塾大学)
  • フレキシブルシートセンサを用いた流れセンシング
    元祐 昌廣(東京理科大学)

2.2 今この論文/技術/研究開発が熱い!

研究や技術開発の最前線を紹介する場として,第91期(2014年度)より本シリーズを掲載している.流体工学部門の学術表彰委員会の推薦と広報委員会内でのレビューを基に,基礎学術分野だけでなく産業分野も含めて流体工学分野におけるホットな話題を提供する場として,今期は2件の記事を掲載した.発行した内訳は以下の通りである.

2023年9月掲載 2件

  • 乱流境界層における平均速度プロファイルの普遍性とその新たな展開
    辻 義之(名古屋大学),井門 敦志(鉄道総合技術研究所 風洞技術センター),
    西岡 通男(大阪府立大学)
  • Bayesian optimization of traveling wave-like wall deformation for friction drag reduction in turbulent channel flow
    難波江 佑介(東京理科大学),深潟 康二(慶應義塾大学)

2.3 ラボにおじゃまします!(研究室紹介)

流体工学に関係する大学や高専,企業の研究活動に関する情報を会員および一般社会に広く紹介し,共同研究など産学連携の一助となるためのコンテンツであり,今期は大学からの記事を1件掲載した.掲載の内訳は以下の通りである.

2023年12月掲載 1件

  • 乱流遷移解明から機械学習応用まで
    塚原 隆裕(東京理科大学)

2.4 動画で楽しむ流れの世界

本コンテンツでは,主に中高生を読者として想定したうえで流体工学に興味を持ってもらえるような短めの動画を掲載している.今期は下記の通り,計3件の動画を掲載した.

  • 乱流の中のさまざまな大きさの渦
    後藤 晋(大阪大学) ,本告 遊太郎(大阪大学)
  • LES/粒子シミュレーションによる化学反応を伴う乱流平面噴流の数値解析
    シン ジャボオ(名古屋大学), 渡邉 智昭(名古屋大学大学院), 長田 孝二(京都大学大学院)
  • 液体ロケットインデューサに発生するキャビテーション
    田村 浩紀(東北大学),奈倉 悠人(東北大学),川崎 聡(宇宙航空研究開発機構),伊賀 由佳(東北大学)

2.5 社会貢献と学術普及活動

一般社会への貢献と学術普及活動の一環として,『楽しい流れの実験教室』をホームページで公開している.今期(2023年4月~2024年3月)は,新規実験テーマを計21件掲載した.
(1)講習会・講演会等の情報公開および講習会資料ダウンロード提供(2)機械学会関連のイベントを掲載している「イベントカレンダー」の随時更新(3)委員会組織の紹介(4)流体工学関連新刊紹介(5)人事公募情報の紹介(6)部門英文ジャーナルの紹介(7)流れのふしぎ展等の流体工学部門主催または共催で行っている活動の紹介(8)分科会,研究会の紹介をホームページ上で発信し,学術および技術成果の公表と普及活動に貢献した.

2.6 英文ページ強化

前期に引き続き英文ホームページの強化を行った.特に『楽しい流れの実験』の英文化について,今期は公開済みの25テーマの実験動画に英文テロップを追加した.これらの実験動画はYouTubeを利用して全世界に配信しており,部門の存在感を強くアピールしている.
2023年4月1日〜2024年3月31日の間の部門ホームページのビュー数は373,402であり,引き続き多くの閲覧がなされている.また,2023年7月1日~2024年3月31日までの統計であるが,148,203名のアクティブユーザーがいると推定され,このうち海外のユーザーは4,070名(全ユーザーに占める割合は2.7%)となっている.実際に,昨年度までと同様,楽しい流れの実験教室の英文ページにも多くのアクセスがあった.

2.7 インフォメーションML

JSME-infoを通じて,講演会,講習会,人事公募,HP更新などの情報を配信した.
JSME-infoの配信数:164件(2023年4月1日~2024年3月31日).内訳は以下の通り.
シンポジウム・研究会・講演会                             49件
講習会・見学会                                              78件
人事公募                                                     17件
HP新着案内(ニュースレター,実験教室など)         10件
その他(賞,論文など)                                      10件
※内,100件は他部門より配信依頼

2.8 その他

・ビュー数が非常に多い「楽しい流れの実験教室」に関して,コンテンツ利用のためのガイドラインを明記した.https://www.jsme-fed.org/about/usage.html
・産学連携活性化の一環として,主に企業所属の技術者が流体工学に携わる大学等研究機関の研究者情報を閲覧できるようにするための検討WGを立ち上げた.次期において,閲覧ページの掲載を段階的に進める予定としている.

更新日:2024.5.14