2024年度(第102期)各委員会からの報告:広報委員会
委員長: 出川 智啓(名古屋大学)
幹 事: 松田 佑(早稲田大学)
本澤 政明(静岡大学)
1. 委員会開催状況
計6回の広報委員会を,原則としてハイブリッド形式(第6回のみオンライン形式)で開催した.
- 第1回広報委員会 2024年5月8日(水) 14:32~15:40 場所:早稲田大学(東京)
- 第2回広報委員会 2024年6月21日(金) 14:35~16:00 場所:コワーキングスペース Mangrove (沖縄)
- 第3回広報委員会 2024年9月13日(金) 14:33~15:45 場所:熊本大学(熊本)
- 第4回広報委員会 2024年10月15日(火) 14:33~15:03 場所:高知工業高等専門学校(高知)
- 第5回広報委員会 2024年11月26日(火) 15:33~16:59 場所:山口大学(山口)
- 第6回広報委員会 2025年2月28日(金) 14:33~15:59
2. 年間活動内容
流体工学部門の様々な活動をHP上に公開し,以下の通り,流体工学部門の活動を実施した.
2.1 ニュースレター
ニュースレター『流れ』については,「2024年度年次大会」というテーマで11月に5件,「流体工学部門講演会」というテーマで2月に4件,3月に5件の記事を掲載した.基調講演,ワークショップ,オーガナイズドセッション,流れの夢コンテストなどを中心に話題提供し,部門の活動を広く一般に公開するだけでなく,講演会等に参加できなかった部門会員にメリットのある情報発信を行った.発行したニュースレターの内訳は以下の通りである(敬称略).
2024年11月号「2022年度年次大会」 6件
- レイノルズ応力輸送方程式のモデルについて
小尾 晋之介(慶應義塾大学) - 原理原則を大切にしよう:流れの数値シミュレーションと乱流解析
森西 洋平(名古屋工業大学) - ドローン用高推力化ガイドの性能評価
加瀬 篤志(富山大学) - 風車研究における流れ計測
鎌田 泰成(三重大学) - 小型遠心ポンプのPIV計測
重光 亨(徳島大学)
2025年2月号「流体工学部門講演会(その1)」 4件
- ロケット推進系の今と未来 ~ JAXA角田宇宙センターの取り組み ~
冨田 健夫(宇宙航空研究開発機構) - 第21回 流れの夢コンテスト 癒しのmoment
土方 翔真(明星大学) - 別の視点から考えたSDGs
山田 友衣,渡邊 泰知,川田 治斗(日本大学) - 流れの夢コンテスト体験記
神戸 理志,松嶋 太郎(金沢大学)
2025年3月号「流体工学部門講演会(その2)」 5件
- 光ファイバーを用いた液膜流の膜厚分布計測法の検討
中野 幸佑,水嶋 祐基(静岡大学) - 粘弾性流体乱流のラグランジュ統計
小井手 祐介(名古屋大学),後藤 晋(大阪大学) - 電場印加型絞り流路を用いたセルロース・銀ナノ粒子複合繊維創製
平 和佳菜, 金子 泰, 高奈 秀匡(東北大学) - NACA0018翼型に基づくブレードの翼型面方向がV形垂直軸風車の出力特性に与える影響
大井 翔生,馬場先 貴紀,櫻井 遼,河野 孝昭,木綿 隆弘,小松 信義(金沢大学) - 移動壁面下に発達する乱流境界層における気泡群の運動と抵抗低減効果
森 樹,堀本 康文,朴 炫珍,田坂 裕司,村井 祐一(北海道大学)
2.2 今この論文/技術/研究開発が熱い!
研究や技術開発の最前線を紹介する場として,第91期(2014年度)より本シリーズを掲載している.流体工学部門の学術表彰委員会の推薦と広報委員会内でのレビューを基に,基礎学術分野だけでなく産業分野も含めて流体工学分野におけるホットな話題を提供する場として,今期は2件の記事を掲載した.発行した内訳は以下の通りである.
2024年9月掲載 2件
- Performance prediction model of contra-rotating axial flow pump with separate rotational speed of front and rear rotors and its application for energy saving operation
張 徳((株)酉島製作所(元九州大学)), 片山 雄介(早稲田大学(元九州大学)),渡邉 聡(九州大学),津田 伸一(九州大学), 古川 明徳(九州大学) - トンネル走行時の車両動揺に関わる変動空気力の発生メカニズム(鉄道車両周りの大規模流れ構造のLES)
中出 孝次(鉄道総合技術研究所),佐久間 豊(鉄道総合技術研究所(現 徳島文理大学)),梶島 岳夫(大阪大学(現 四国職業能力開発大学校))
2.3 ラボにおじゃまします!(研究室紹介)
流体工学に関係する大学や高専,企業の研究活動に関する情報を会員および一般社会に広く紹介し,共同研究など産学連携の一助となるためのコンテンツである.今期は,2.8に記載している,企業所属の技術者が流体工学に携わる大学等研究機関の研究者情報を検索するためのコンテンツとの棲み分けを検討するため,コンテンツ更新を停止した.
来期から更新を再開する.
2.4 動画で楽しむ流れの世界
本コンテンツでは,主に中高生を読者として想定したうえで流体工学に興味を持ってもらえるような短めの動画を掲載している.今期は下記の通り,計1件の動画を掲載した.
- 固体高分子形燃料電池の触媒担体粒子内で毛管凝縮する水のシミュレーション (Water Condensation in PEMFCs at Nano-scale: Insights through Lattice DFT Simulations)
Clint John Cortes OTIC(東京大学),Masazumi ARAO(FC-Cubic),Masashi MATSUMOTO(FC-Cubic),Hideto IMAI(FC-Cubic),Ikuya KINEFUCHI(東京大学)
2.5 社会貢献と学術普及活動
一般社会への貢献と学術普及活動の一環として,『楽しい流れの実験教室』をホームページで公開している.今期(2024年4月~2025年3月)は,新規実験テーマを計23件掲載した.
(1)講習会・講演会等の情報公開および講習会資料ダウンロード提供(2)機械学会関連のイベントを掲載している「イベントカレンダー」の随時更新(3)委員会組織の紹介(4)流体工学関連新刊紹介(5)人事公募情報の紹介(6)部門英文ジャーナルの紹介(7)流れのふしぎ展等の流体工学部門主催または共催で行っている活動の紹介(8)分科会,研究会の紹介をホームページ上で発信し,学術および技術成果の公表と普及活動に貢献した.
2.6 英文ページ強化
前期に引き続き英文ホームページの強化を行った.特に『楽しい流れの実験』の英文化について,今期は公開済みの28テーマの実験動画に英文テロップを追加した.これらの実験動画はYouTubeを利用して全世界に配信しており,部門の存在感を強くアピールしている.
2.7 インフォメーションML
JSME-infoを通じて,講演会,講習会,人事公募,HP更新などの情報を配信した.
JSME-infoの配信数:214件(2024年4月1日~2025年3月31日).内訳は以下の通り.
シンポジウム・研究会・講演会 78件
講習会・見学会 87件
人事公募 27件
HP新着案内(ニュースレター,実験教室など) 10件
その他(賞,論文など) 12件
※内,152件は他部門より配信依頼
2.8 その他
- 産学連携活性化の一環として,主に企業所属の技術者が流体工学に携わる大学等研究機関の研究者情報を検索するためのページ「流体工学研究者情報」を作成した.https://www.jsme-fed.org/links/researchers.html