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「流れのふしぎ科学教室」実施報告

京都工芸繊維大学 村田 滋

岩手大学で開催された日本機械学会2009年年次大会の特別企画として,流体工学部門市民フォーラム「流れのふしぎ科学教室」が2009年9月13日(日)に盛岡市子ども科学館との共催で実施された.盛岡駅から徒歩で15分程の盛岡市子ども科学館が会場であり,神奈川工科大学の石綿良三教授を講師として次のスケジュールで進められた.

12:30~13:15 科学実験ショー「飛行機はなぜ空を飛べるの?」
13:30~14:30 工作教室「ウインドカー」
15:00~16:30 教員のための流体力学講座

前日からの雨天にも関わらず,午前中から多くの来館者が科学館を訪れており,科学実験ショー約50名,工作教室26名(内こども14名),流体力学講座7名の参加者があった.科学実験ショーでは,大きな風船をドライヤーで空中に安定的に浮遊させたり(図1参照),迎え角をもった平板が流れから力を受ける様子を実演するなど,種々のシンプルな現象を通して翼周りの流れのメカニズムがわかりやすく説明された.次に工作教室では,風上に向かって走行する模型自動車「ウインドカー」の工作が行われ,ひも巻き取り式による動力伝達機構をもつウインドカーを参加児童一人一人が1台ずつ工作した(図2参照).完成後,参加児童は長テーブル上でドライヤーの風を利用してウインドカーを試走させ,風のエネルギーによって車が風上に向かって走る一寸不思議な走行を楽しんだ.最後に流体力学講座では,科学実験ショーや工作教室で紹介された様々な現象について理科教員にわかる専門的な表現で解説がなされた(図3参照).また参加者から普段理解が十分でない流体現象について様々な質疑があり,講師から丁寧でわかりやすい解説が加えられた.

 

図1 科学実験ショー

 

図2 工作教室

 

図3 流体力学講座

更新日:2009.10.14