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第27回流れのふしぎ展 開催報告

神奈川工科大学 石綿 良三

 2022年8月13(土)14日(日),日本科学未来館にて日本機械学会流体工学部門主催,神奈川工科大学共催「第27回流れのふしぎ展」を開催いたしました.コロナ禍の影響もあり3年ぶりに東京での開催となりました.感染対策を万全とし,猛暑に見舞われながらも,2日間で約300人もの方々の来場がありました.「流れのふしぎから未来がみえてくる」をテーマとして,工作教室,デモ実験を通して,身のまわりの流れに関するふしぎな世界を見て,さわって,遊ぶことで,子供から大人まで「えっ!?」と驚くような発見をして,そのなぞを解き明かそうというものです.空気や水のふしぎな現象に夢中になっている来訪者も多く,スタッフに流れに関する質問も沢山いただきました.楽しくためになったとの声を多くいただきました.

1.デモ実験(見学自由)

空気の流れを利用したデモ実験と実施し,並行して大型モニターで「楽しい流れ実験教室」動画を上映しました.幼児,小学生を連れた家族,中学・高校生のグループや一般方の来訪者らで賑わいました.工作教室で作る「浮沈子」「マグナスパイプ」「ウインドカー」をメインにデモ実験をおこない,小さなお子さんから「これどうなっているの??」「自分も作ってみたい!!」と大好評でした.「原理を教えてください」など,スタッフの説明に熱心に聞き入る親御さんの姿も多く見受けられました.


図1 デモ実験

【参考】
回転する浮沈子 https://www.jsme-fed.org/experiment/2019_12/001.html
マグナスパイプ https://www.jsme-fed.org/experiment/2013_8/001.html
ウインドカー  https://www.jsme-fed.org/experiment/2010_12/001.html
斜めに浮く風船  https://www.jsme-fed.org/experiment/2009_12/004.html
空飛ぶタコ    https://www.jsme-fed.org/experiment/2017_10/002.html

2.工作教室(小中学生対象,当日先着受付順)

 工作教室では「浮沈子」「マグナスカップ」「ウインドカー」の作成をしました.身近なモノで作れる「流れ」を体感できるおもちゃです.万全のコロナ対策を行い,小学生以下のお子さんには保護者の方も同伴していただきました.幼児の参加もあり最初はうまく作業できない場合もありましたが,学生スタッフの丁寧な説明もあり全員が完成させることができました.完成後は自分で作ったおもちゃで遊んでみて,流れのふしぎを体感してもらいました.

 大変好評をいただき,すぐに定員を満たしてしまいました.締切後にお子さんや保護者の方から参加できませんか?との要望が多数あったため,安全確保の上に急遽実施回数を増やしました.浮沈子6回,マグナスパイプ5回,ウインドカー5回の計17回行い,全体では保護者の方を含め150人ほどの方に参加していただきました.


図2浮沈子

 浮沈子は小さいお子さん,兄弟姉妹で参加された方が多数おりました.自分の作ったおもちゃのペットボトルを握ると浮沈子が沈み,放すと浮かび上がるのを何度も行い,不思議そうに見ていました.


図3 マグナスパイプ

 マグナスパイプを飛ばすのには少しコツがいり,スタッフが飛ばし方を教えるときれいに輪を描きながら飛んでいきました.


図4 ウインドカー

 完成後,扇風機で風を送ると,風上に向けて前進していきます.「なんで,前に進むの!?」と目を輝かせながら質問をしてくれました.

最後に

 開催に際しては,日本機械学会流体工学部門特定事業資金,神奈川工科大学からそれぞれ助成金をいただきました.また,開催までの準備と会期中の運営に当たっては,大学(神奈川工科大学)の4名,学生(神奈川工科大学)3名,一般ボランティア3名,総員10名(図5)の献身的な協力に支えられました.これら,多大なる助成とご協力に深く感謝の意を表します.

主催 日本機械学会流体工学部門、神奈川工科大学


図5 流れのふしぎ展スタッフ集合写真

更新日:2022.9.26