No.07-56 講習会 実験流体力学 -JAXAの流れ・燃焼の光学的計測- (見学会付) の 報告
宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部 榎本俊治
本講習会の企画・実施経緯:
H18/7/10: | 講習会WG委員会(第1回)にて榎本委員がEFD講習会担当となり,JAXA(調布)を会場とした講習会の企画を指示された. |
H18/10/29: | 講習会WG委員会(第2回)にて「JAXAの計測技術(見学会付き)」という意見が出された. |
H19/3/15-23: | 題目,内容,及び日程案についてメール審議して頂き,了承された. |
H19/3/23: | 会告原稿を機械学会へ提出 |
H19/4/13: | 会告校正刷りのチェックを行った. |
H19/5/14: | JSME News 00860にて流体工学部門登録者に案内を行った. |
H19/5/25: | 広報委員(岩瀬氏)に会告原稿を送付.webページに掲載された. |
H19/6/上旬: | 講習会資料原稿の〆切 |
H19/6/29: | 講習会実施 |
実施報告:
2007年6月29日(金)に,宇宙航空研究開発機構 航空宇宙技術研究センター (東京都調布市)にて,「講習会 実験流体力学 -JAXAの流れ・燃焼の光学的計測-(見学会付)」を開催致しました.
参加者数:50名
アンケート回収数: 44
趣 旨
流体力学の分野における光学的計測手法は,場を乱さない,時間的・空間的分解能が高い,面計測が可能,などの理由から広く用いられるようになりつつあります.本講習会で,宇宙航空研究開発機構(JAXA)において大型の風洞設備や燃焼試験設備で実際に適用されている光学的計測手法について,計測技術の解説と計測事例の紹介を行います.併せて関連する試験設備見学を行います.
題目・講師
1. 流れの光学的計測
10.00~11.00 粒子画像流速測定法(PIV: Particle Image Velocimetry)
講師: 加藤 裕之(JAXA)
11.00~12.00 「感圧塗料計測法(PSP:Pressure-Sensitive Paint)」
講師: 満尾 和徳(JAXA)
2. 航空機エンジン燃焼器開発における光学計測
13.00~14.00 次世代低NOx燃料噴射弁開発を支える燃料噴霧の光学計測技術
講師: 松浦 一哲 (JAXA)
14.00~15.00 燃焼流の光学計測(火炎自発光計測,PIV,PLIF, LIPS)
講師: 立花 繁 (JAXA)
3. 施設見学
15.15-17.15 風洞設備,燃焼試験設備など
講習会の状況
写真 1. 講習会
写真 2.見学会
アンケート結果
年齢
20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
19 | 18 | 6 | 1 |
職種
企業の研究開発 | 企業の設計業務 | 企業の営業業務 | その他の業務 | 国公立研究機関 | 大学の教官 | 学生 |
24 | 2 | 0 | 1 | 2 | 1 | 12 |
参加のきっかけ
会告 | Web | 上司・先生・知人の紹介 | メーリングリスト |
6 | 6 | 20 | 11 |
参加費用
高い | やや高い | 妥当 | 多少安い | 安い |
7 | 9 | 27 | 1 | 0 |
使用テキスト
良い | 概ね良い | 普通 | 若干悪い | 悪い |
8 | 12 | 18 | 5 | 0 |
理解度
かなり理解した | 概ね理解した | 余り理解できなかった | 殆ど理解できなかった |
7 | 30 | 7 | 0 |
満足度
非常に満足 | 概ね満足 | 普通 | 多少不満 | 不満 |
8 | 26 | 9 | 1 | 0 |
参加者は,企業の研究開発担当者と学生が多く,実際に計測法を使用しようとしている人たちが主な参加者で有ったことが伺えます.講義や見学において熱心に質問する姿が見られました.
理解度,満足度は概ね良好であったようです.多忙な中,講師や見学案内を引き受けて下さった方々に感謝いたします.
また,会場が都心からやや離れた不便な場所であったにも関らず,多数の方々が参加してくださいました.どうも有難う御座いました.