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No.08-59  講習会「実験流体力学-マイクロ流れ実験の基礎と応用-」開催報告書

工学院大学 杉井 康彦

 2008年8月25日(月),26日(火)の二日間にわたり,“実験流体力学-マイクロ流れ実験の基礎と応用-”が機械学会会議室で開催されました.受講者数は,社会人17名(会員10名),学生10名(会員7名)の計27名でした.講師には,東洋大学 望月 修先生,工学院大学 杉井 康彦,東京大学 染矢 聡先生,慶應義塾大学 佐藤 洋平先生,東北大学 田中 秀治先生,首都大学東京 小方 聡先生,マイクロ化学技研㈱菊谷 善国先生,東京理科大学 佐竹 信一先生,東京大学 火原 彰秀先生,東京大学 山本 貴富喜先生の計10名をお招きし,下記の題目で講義をしていただきました.また,マイクロ流れの実験に関連する機器展示として,(株)マイクロ・エッヂ・インスツルメント様,マイクロ化学技研(株)様,西華産業(株)様の計3社に展示機器クイックレビューおよびデモなどをして頂きました.

  マイクロスケールの流体力学の基礎から種々計測方法,マイクロデバイスの作成方法,燃料電池や分析化学,ライフサイエンスへの応用まで,最先端の内容であり,充実した物になりました.今回の講義参加者は,機械系の方から化学系,バイオ関係と様々な分野に渡りました.

  参加者の皆様にご記入いただいた受講後アンケートの結果では,理解度,満足度ともに高い回答が得られ,受講者の皆様にとって有意義で満足いただけた講習会になったと思います.ただし,マイクロ流れの基礎だけでなく,実際の製品開発につながるような応用についても望む声があることがわかり,今後の改善課題となりました.

  最後に,本講習会にご参加いただいた受講者の皆様,ご多忙中にも関わらず講演をお引き受け下さった講師の方々に厚く御礼申し上げます.

 

基礎編

1日目(8月25日(月)9:30~17:40)

9:30~10:45 マイクロ流れの実例とそれに関わる流体力学 望月 修(東洋大学)
10:45~12:00 顕微鏡観察法とマイクロPIV 杉井 康彦(工学院大学)
12:00~12:15 展示機器クイックレビュー  
12:15~13:45 展示機器デモ  
13:45~15:00 マイクロLIF/TSP 染矢 聡(東京大学)
15:00~16:15 ナノ・レーザ誘起蛍光イメージング法によるマイクロチャネル壁面ゼータ電位分布計測
    佐藤 洋平(慶應義塾大学)
16:25~17:40 マイクロ燃料電池とマイクロ流体デバイス 田中 秀治(東北大学)
   
2日目(8月26日(火)9:30~17:30)  
9:30~10:45 固気液界面とナノ流動計測 小方 聡(首都大学東京)
10:45~12:00 ガラス製マイクロ化学チップの加工 菊谷 善国 (マイクロ化学技研㈱)
12:00~13:30 展示機器デモ  
     
応用編
13:30~14:45 デジタルホログラムによるマイクロ流動の三次元計測法とその高速再生方法
    佐竹 信一(東京理科大学)
14:45~16:00 マイクロTAS 火原 彰秀(東京大学)
16:15~17:30 マイクロ・ナノ流体デバイスのライフサイエンス応用 山本 貴富喜(東京大学)

 


写真1. 講義の様子


写真2. 講習会の様子


写真3. 機器展示の様子

 

図1.アンケート結果(回収率66%)

 

更新日:2008.12.9