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No.21-47 講習会「流体力学基礎講座-基礎学理から数値流体力学・流体計測の基礎と実例まで-」開催報告

金川哲也(筑波大学)

開催日

2021年6月10日(木),11日(金)

会 場

オンライン開催(Zoomを利用)
業務や研究で流体力学を必要としている社会人・大学生の方,これまで流体力学を学ぶ機会が少なかった方,学び直したい方などを対象として,流体力学の基礎学理から流体力学の実験・計測技術や数値計算の基礎・実例に至るまでの知識を効率的に習得することを目的として開催した。

プログラム

第1日:6月10日(木)  
9:20~ 9:30 挨拶 金川 哲也(筑波大学)
9:30~10:50 「流体の性質一般,圧力,粘性力,無次元数,浮力,揚力,抗力」 伊藤 慎一郎(工学院大学)
11:00~12:20 「ベルヌーイの式,運動量の法則」 伊藤 慎一郎
12:20~12:30 質問コーナー
12:30~13:30 昼休み
13:30~15:00 「流体計測の基礎:熱線流速計,PIV,PSP,流体力計測」 飯田 明由(豊橋技科大学)
15:10~16:30 「非定常流れの統計処理」 飯田 明由
16:30~16:50 質問コーナー
   
2日目:6月11日(金)  
9:30~10:50 「連続の式・流体の加速度・オイラーの運動方程式」 伊藤 慎一郎
11:00~12:20 「ナビエ・ストークス方程式・拡散方程式・レイノルズ数の導出」 伊藤 慎一郎
12:20~12:30 質問コーナー
12:30~13:30 昼休み
13:30~15:00 「流体力学シミュレーションのための基礎」 山本 誠(東京理科大学)
15:10~16:30 「数値解析の方法と実例紹介」 山本 誠
16:30~16:50 質問コーナー

アンケート結果

●参加者 45名

年齢

10代 0%,20代 52%,30代 17%,40代 26%,50代 0%

職種

企業の研究開発 32%,企業の設計業務 16%,国公立研究機関 4%,大学教員 8%,学生 24%,その他 4%

参加のきっかけ

機械学会の会告 0%  機械学会のWebページ 26%,上司・先生・知人の紹介 35%,メーリングリスト(JSME-Info等)30%,その他 8%

参加費用

高い 4%,やや高い 39%,妥当 52%,多少安い 0%,安い 4%

使用テキスト

良い 30%,概ね良い 52%,普通 9%,若干悪い 0%,悪い 0%

理解度

かなり理解した 22%,概ね理解した 52%,余り理解できなかった 17%,殆ど理解できなかった 0% その他9%

満足度

非常に満足 30%,概ね満足 52%,普通 13%,多少不満 0%,不満 0%  その他4%

オンライン開催

良い48% 概ね良い43% 普通4% 若干悪い4% その他0%

オンライン開催について(上記選択式設問の選択理由)

  • 講習会参加のための移動時間を短縮できる
  • 質問がしやすい。移動が無い。但し直接お会いできないので演者との関係を作りづらい。
  • 受講のし辛さはなく、移動の手間もないため
  • 出張せずにすむ。
  • 画面が見やすく集中できました。
  • リラックスして受講できたため
  • 質問をしやすい、リラックスして受講できる
  • コロナ
  • 質問がしやすい、長時間の講義でも疲れにくい
  • 自分の理解度が不足しているところにメリハリをつけて聞けたから。
  • Wi-Fiの接続が悪いと音声が途切れることがあったから。
  • 受講場所を自由に選択できるため。
  • 平日日中の開催であるのでオンラインであれば空間的に完全に拘束されない点は非常にありがたいです。(講義の理解的には対面の方がよいのだと思いますが。。)
  • 関西在住のため参加しやすい。
  • 対面である必要がない
  • 東京で現地開催だと距離的に参加できないため
  • 場所を選ばないから
  • 移動時間の短縮
  • 特に問題なく受講できたため。
  • 通信トラブル等がなかったため

専門分野・業務内容(記述式)

  • 低レイノルズ数領域の流れ場の可視化
  • 道路トンネルの換気計算
  • 医療機器/材料メーカー, 研究開発
  • 衣服のベンチレーション設計
  • プラズマ工学
  • CAEのサポート業務
  • 機械工学
  • 空調
  • 特許
  • 高レイノルズ数円管流の実験的研究
  • 配管腐食
  • 流体の数値解析
  • トライボロジー
  • 弁、流体制御装置の営業担当
  • 発電所タービンの解析
  • CAE
  • 伝熱工学、流体力学研究
  • 空力音,管内音波
  • 数理物理系
  • 噴霧造粒装置の気流設計
  • プラスチック製包装容器の開発
  • 鉄道の空力

参加動機(記述式)

  • 流体力学の基礎と数値解析が学べると思ったから。
  • 業務遂行にあたって流体の運動方程式や運動量保存則についての知識が必要になったため
  • 製造設備の設計において流体力学の基礎知識が必要となったため
  • 基礎知識を復習するため
  • 基礎を学びなおすため
  • 今回の講演会の内容に興味があったため
  • 開発において流体解析を行いたいと考えたため
  • 自己啓発
  • 復習。学部で工学部機械工学科(流体工学)を卒業。
  • 業務において流体力学の基礎知識が必要となったため
  • 今後の研究に流体力学の復習が必要になったため
  • 大学での流体の授業が少なかったから
  • 流体力学の基礎知識を学びたかったから。
  • 営業業務で客先殿の設計担当者と打ち合わせなどを実施する場合があり、高校までの知識しかなかったため、前提知識を理解しておきたいと感じた
  • これから設計業務に携わるため。
  • 業務で流体解析を行っているが、基礎知識の再確認のため。
  • 流体力学の講義にむけて
  • 流体力学の学び直しのため.
  • 研究テーマ
  • CFD活用のための流体力学の再学習
  • プラスチック押出成形を行う上での一番ベースとなる基礎知識の習得のため。
  • 研究業務において流体力学の基礎知識が必要なため。

今後希望する講習会

  • CFD結果と実測定との差分に関する流体工学的な考察
  • 熱力学などの4力の基本
  • ansys製品や, xflowなどの解析ソフトの講習会
  • 配管や流体機械で弁類や機器の選定に関するもの
  • 水力学に関するより詳しい講習会
  • 境界条件設定のキモ(壁面摩擦や流速分布など 境界付近のメッシュ設定ほか)
  • 具体的な事例を交えたCFDの解説
  • 要素移動を伴うCFD解析
  • 非定常圧縮流れの内容
  • 国内の研究レベルと世界の動向
  • 実験を計算に落とし込むプロセスをより詳しく知りたい
  • 適切な乱流モデルの選択・適切なメッシュの切り方・解析が発散した場合の原因の見つけ方
  • 数値計算の基礎的な内容
  • より詳しい解析条件
  • CFDの具体的なノウハウ
  • 解析結果の妥当性検証の手法
  • 非ニュートン流体に関する数値流体力学
  • 適切な移流項のスキームの選択、乱流モデルの選択
更新日:2021.9.2