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A-TS 05-22 複雑流体研究会

主 査: 鳴海 敬倫(新潟大学工学部)
幹 事: 山口 博司(同志社大学理工学部)
幹 事: 高橋 勉(長岡技術科学大学機械系)
幹 事: 山本 剛宏(大阪大学大学院工学研究科)

報告事項:

 高分子流体,サスペンション,エマルション,MR/ER流体,液晶,界面活性剤溶液,フォームなどの複雑流体の工学的応用が拡大するに従い,その研究活動が活性化している.本研究会は,複雑流体の基礎研究分野から工学的応用に至るまで,幅広い観点から様々なアプローチで研究されている研究者が集い,ノウハウや詳細情報の交換を行うことで,この分野の発展を促進することを目的としている.年1~2回の研究会と機械学会でのオーガナイズドセッション(OS)の実施および他の学協会での同様のOSの開催などを行っている.本年度は,本研究会が10周年を迎えたことを記念し,以下の通り,第16回研究会を10周年記念講演会・研究発表会と位置づけ,開催した.また,機械学会年次大会および機械学会流体工学部門講演会にてOSを開催した.

  2015年10月3日(土)~4日(日)に,第16回複雑流体研究会(10周年記念講演会・研究発表会)を当研究会が主催し,同志社大学エネルギー変換研究センターとの共催で,同志社大学びわこリトリートセンターで開催した.複雑流体研究会10周年記念講演(次世代を担う若手の研究者の皆さんへ)として,発足時に主査として研究会設置・発展に尽力された長谷川富市先生(新潟大学名誉教授・新潟工業短期大学学長)に「水や高分子溶液の流れの魅力」の演題で,また,研究会発展に多大に寄与された渡邊敬三先生(東京都立大学名誉教授・国士舘大学理工学研究所)には,「複雑流体の流れにおける抵抗減少効果」の演題で,ご講演いただいた.また,例年の通り,若手研究者の育成を目的として,大学院生を中心に,9件の発表とディスカッションを行った.参加者は教員15名,学生15名であった.

  2015年9月13日(日)~16日(水)の日本機械学会2016年度年次大会においてオーガナイズドセッション「S052複雑流体の流動現象」を企画・実施し,16件の研究発表が行われた.また2015年11月7日(土)~8日(日)に開催された第94期日本機械学会流体工学部門講演会においても,オーガナイズドセッション「OS1非ニュートン流体の流動現象」を企画し,14件の発表が行われた.なお,同講演会では関連するOSも開催された.

  他に,日本レオロジー学会(2015年9月23日~25日,神戸大学工学部),日本流体力学会(2015年9月26日~28日,東京工業大学大岡山キャンパス)の講演会他でも会員がOSを企画し,開催している.

  別紙に,それぞれのプログラムなど掲載することで,上記活動の詳細報告とする.

更新日:2017.6.9