A-TS 05-24 プラズマアクチュエータ研究会
主 査: 瀬川 武彦(産業技術総合研究所)
幹 事: 深潟 康二(慶應義塾大学),松野 隆(鳥取大学),野々村 拓(宇宙航空研究開発機構)
報告事項:
本研究会は,新しい流体制御デバイスとして期待されているプラズマアクチュエータに興味を持つ委員が大学,企業,研究機関から参加し,プラズマアクチュエータの研究開発促進に向けた情報交換を目的として2013年12月1日に発足した.発足当時に約30名であった委員の登録数は,前期(第93期)は50名,今期末は61名と増加し,特に民間企業からの注目度が高まっている.
今期はシンポジウムは開催しなかったが,研究会立ち上げ後の初めての試みとして2016年度年次大会(九州大学伊都キャンパス)でワークショップ「流体工学部門プラズマアクチュエータ研究会:自由討論」を企画した.これは2013年度年次大会から4年間行ってきたオーガナイズドセッション「プラズマアクチュエータ」と同日・同部屋において,プラズマアクチュエータ研究会のこれまでの取り組みを紹介するとともに,今後の進め方について意見交換を行うことを目的とした.本オーガナイズドセッションでは研究会の委員に加え,研究会外部からも多数の発表・聴講の参加者が集まり,会場には殆ど空席が見られないほど盛況であった.本研究会の主査・幹事からは,性能評価を行う際に基準となるプラズマアクチュエータ(基準PA素子)の設計・試作に向けた取り組み状況について説明を行った.参加者からの要望を得て,基準となるプラズマアクチュエータの仕様や統一すべき入力電圧波形などを検討し,基準PA素子の配布に向けた取り組みを行った.
2014年1月に設営した本研究会のホームページ(http://plasma-actuators.jp/)では,研究会主催のシンポジウムに関するアナウンスに加え,随時プラズマアクチュエータに関する基礎情報や関連のシンポジウム情報の更新を行っており,今期末の時点でアクセス数が12万回以上となっている.