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A-TS 05-13 九州地区流体工学研究会

主査: 川原顕磨呂 (熊本大学)
幹事: 吉川浩行 (熊本大学)
幹事: 宗像瑞恵 (熊本大学)

報告事項:

 これまで研究者が個別に抱え、解決に取り組んできた流体工学の教育と研究に関する種々の問題を、九州地区に属する者が組織的に対応し、互いに情報交換をすることによって、九州地区の教育と研究のポテンシャルを向上させる事を目的とし、平成9年下半期より活動を開始しました。それ以後6回の設置期間延長を行い、本年度で活動を開始して20年目となります。本会は九州内の19の大学と8つの高専で教育と研究にあたっている日本機械学会メンバー(教職員とDC生の区別せず)を主たる構成員とし、それぞれに流体工学の教育・研究の専門分野ごとに取りまとめを行っています。

  活動としましては、日本機械学会九州支部が主催する学術講演会において、各専門分野でセッションを組み構成員などが講演を行って支部の学会員への情報の発信ならびに意見の交換を行っています。また、同じく学術講演会で外部より講師を招き、幅広い流体工学の分野に渡る特別講演を主催しております。平成12年度からは、年に一回大学・高専の夏季休業期間に1泊2日で定例の研究会(トークイン)をとり行うようになり、毎回それぞれの構成員と共に所属する学校の院生や企業からの参加者を含め60~80名が参加し、10件程度の研究報告がなされています。この定例会では研究発表のみならず、各学校から教育・研究の問題とその取り組みの現状などの報告も行われています。また、企業や研究者から講師を招き各業界における流体に関する最新の取り組みと問題点についての話題提供を受け、構成員と共に討論を行っています。

  本年度は、平成29年9月11日(月)から12日(火)にかけまして「第18回九州地区流体工学研究会トークイン」を九州地区国立大学 九重共同研修所でとり行いました。本年度は、8つの大学から、構成員・学生あわせて70名が参加しました。情報交換では、普段外部で発表を行う機会の少ない学生に発表機会を提供し、それぞれが行なっている流体工学や流体機械に関する研究について報告・討論が行われました。討論の時間も含めて一人25分程度の時間をとり、司会も学生が担当し、質問が途切れることなく、学生同士の活発な意見交換が行われました。さらに、その後の懇親会では構成員の間で現在行っている研究・教育に関してのみならず、種々の話題についての話が交わされ懇親を深めています。

 また、上記の活動を通して、平成30年3月16日開催の日本機械学会九州支部第71期総会・講演会では9つの「流体工学」のセッションが企画され、合計54件の講演発表が予定されている。

更新日:2017.5.8