活動内容

Home > 活動内容 > 分科会・研究会 > 分科会・研究会活動報告 > 2021年度(第99期)分科会・研究会活動報告 > A-TS 05-24 プラズマアクチュエータ研究会

A-TS 05-24 プラズマアクチュエータ研究会

主 査: 瀬川 武彦(産業技術総合研究所)
幹 事: 深潟 康二(慶應義塾大学),松野 隆(鳥取大学),野々村 拓 (宇宙航空研究開発機構)

報告事項:

本研究会は,新しい流体制御デバイスとして期待されているプラズマアクチュエータに興味を持つ委員が大学,民間企業,研究機関から参加し,プラズマアクチュエータの研究開発促進に向けた情報交換を目的として2013年12月1日に設置され,5年の延長申請を経て設置期間が2023年11月30日までとなっている.今期末の委員登録数は74名(大学・高専:38名,民間企業:25名,研究機関:11名)である.

今期は,日本機械学会2021年度年次大会(オンライン開催)においてオーガナイズドセッション「プラズマアクチュエータ」を企画し,2021年9月8日に設置された4セッションにおいて17件の口頭発表がおこなわれた.また,例年通りオーガナイズドセッション後に開催したワークショップ「プラズマアクチュエータ研究会:自由討論」では,これまで本研究会の取り組みの一環として配布してきた基準プラズマアクチュエータ(PAK-Ref03)の活用方法、ユーザー側からの要望、今後開発すべき基準プラズマアクチュエータの仕様などについて、参加者との活発な意見交換がなされた.

一方,本研究会主催の第8回シンポジウムは2022年1月17日(月)にオンライン(Zoomミーティング)で開催した.午前のセッション1ではプラズマアクチュエータ研究会のこれまでの取り組みについて幹事(鳥取大・松野)より報告した.続いて基調講演として宇宙航空研究開発機構(JAXA)の飯島俊之氏よりナノ秒パルス放電型プラズマアクチュエータによる2次元翼剥離制御の可視化実験について話題提供をいただき,JAXAにおける風洞利用方法などもご紹介いただいた.午前のセッション2では,委員からの話題提供として,北海道科学大学・松田寿先生よりPAを利用した降雪流制御,東北大学・高奈秀匡先生より誘電体バリア放電の環境・エネルギー分野への応用展開,産業技術総合研究所の瀬川(本研究会主査)より超小型電源の開発に関する発表が行われた.

午後のセッション3では,基調講演として大阪工業大学・鵜飼孝博先生よりシュリーレンを用いた定量計測に関する話題提供があり,光ファイバーを利用した新しい流体計測技術などをご紹介いただいた.セッション4「学生/一般発表セッション」ではショートプレゼンテーション(第1部)およびブレイクアウトセッション(第2部)を開催し、大学生・大学院生の発表者17名の中から高い評価を受けた2名(下記:5.その他参照)に対して優秀発表表彰を行った.今回のシンポジウムでは登録者数は過去最多の78名に達し,自由討論やWeb懇親会においても参加者により活発な議論や意見交換が行われた.

今後,本研究会のホームページ(http://plasma-actuators.jp/)を活用し,次回シンポジウムや2022年度年次大会等に関する情報,参考文献等を発信する予定である.

5.その他:

A-TS 05-24「プラズマアクチュエータ研究会」では優秀発表表彰規定を制定しており,第8回シンポジウム(2022年1月17日)において表彰を行った.受賞者と発表タイトルは以下の通り.
・立田 未輝(東京農工大学)「下部電極構造がプラズマアクチュエータの体積力生成に与える影響の数値的研究」
・西田 一貴(東北大学)「高集積プラズマアクチュエータを用いた低 Re 数域における大規模剥離抑制の実験的研究」

更新日:2024.12.16