水面に浮かぶものをつかまえる
まずは見てみよう!
どんな実験?
実験手順と種あかし
- 初めにスプーンで水面に浮かぶ紙切れをすくいます。スプーンに水が流れ込むのといっしょに紙切れもスプーンに入ります。
- スプーンをさかさまにするとうまく紙切れをすくえません。スプーンの背に沿って水が流れ、これに乗って紙切れも逃げてしまいます。
- 次に、発泡スチロールを細かくしたものを水面に浮かべ、これをコップでつかまえます。
- コップの口を上にしてすくうと、多くの粒子がつかまりました。コップの縁に近い水が外側に押し出され、この流れに乗って縁に近い粒子だけが外に逃げたからです。
- 一方、コップの底を上にしてすくうと、多くの粒子が逃げてしまいました。コップの底と水面の間にある水の大部分が外側に押し出され、この流れに乗って多くの粒子が逃げたのです。このとき、コップの底が平らであることが重要で、底にくぼみがあるとそこに水が残り、粒子も残りやすくなります。
- 軽くて小さな物体は流れに乗って移動しやすい(追従性がよい)という性質があります。
【キーワード】 | 流れへの追従性、粘性抵抗 |
【関連項目】 | |
【参考】 | 日本機械学会編「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P30-31. |
更新日:2015.8.1