第99期 (2021年度)流体工学部門 一般表彰(貢献表彰)
一般表彰(貢献表彰)
加藤 健司(大阪市立大学)
受賞理由
2020年の流体工学部門講演会において実行委員長を務め,コロナ禍の状況下でもオンライン講演会を成功させるなど,部門の運営に多大な貢献をした.
受賞のコメント
2020年度の流体工学部門講演会の実行委員長を務めさせていただきました.今回このような賞をいただき,関係各位に深く感謝申し上げます.昨年春よりコロナ禍が大きな社会問題となり,講演会実行委員会も当初は通常開催に向けた準備を進めてまいりましたが,学会本部にてオンライン開催が決まり,急遽方式変更への対応と準備を行うことになりました.当時はオンラインの知識や経験がまったくなく心細い思いでしたが,部門講演会WGの多大なご協力の下,なんとか開催へとこぎつけました.それからわずか1年ですが,今ではオンライン会議が当たり前となり,コロナ禍の外圧とはいえ,技術環境への社会の順応の早さに驚くばかりです.今後は,オンライン,対面両者のよいところを取り入れた,ハイブリッド形式の講演会が増えると想像されますが,久しくお会いしていない方々と対面でお話できる機会が訪れるよう,この状況が早く終息することを願っております.
最後となりましたが,オンライン講演会のお世話をいただいた先生方,ならびに急な変更にも関わらず真摯に対応していただいた実行委員各位に心より感謝申し上げます.
一般表彰(貢献表彰)
茂田 正哉(東北大学)
受賞理由
Web講演会タスクフォースにおいて幹事を務め,2020年の流体工学部門講演会のオンライン形式での開催に向けて多岐にわたる検討を行うなど,部門の運営に多大な貢献をした.
受賞のコメント
この度,流体工学部門 一般表彰(貢献表彰)を頂戴しますこと,大変光栄に存じます。ご推薦頂きました方々および関係の皆さまにお礼申し上げます。
2020年度の技術委員会講演会WGの幹事に就任してまもなく,日本機械学会全体として新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として各行事をオンライン形式にするとの方針が急遽定められました。そこで,流体工学部門長の平原裕行先生(埼玉大学)からのご提案によりWeb講演会タスクフォースが組織され,そこでの幹事も務めさせていただくことになりました。同タスクフォースの主査を務められた津田伸一先生(九州大学)と講演会WGの主査であった田坂裕司先生(北海道大学)と三人四脚で,部門講演会の完全オンライン化を主目標として情報収集と試行錯誤を繰り返しながら,最終的には無事に任を全うできたことを嬉しく思っております。また,両氏だけでなく,年次大会のオンライン化の際に先んじてノウハウを構築された伊藤靖仁先生(名古屋大学),技術委員会講習会WG主査の鈴木康方先生(日本大学),総務委員会委員長の阿部覚様(東芝エネルギーシステムズ(株)),部門講演会現地実行委員Web担当の田中洋介先生(京都工芸繊維大学),東京にある日本機械学会との連携サポートに協力くださった山本憲先生(大阪大学,(当時)東京理科大学)のご尽力なくして,成功はなかっただろうと思っております。この場を借りて心よりお礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策が主旨でしたので,苦楽を共にした上記の方々とは一度も直接お会いすることはありませんでした。そして2021年10月現在,今尚お会いできておりませんが,世に太平が戻る兆しがようやく見えてまいりましたので,近い未来にあの思い出を楽しく語り合うことができる日が来ることを心待ちにしております。
最後に,流体工学部門のますますの発展を祈念いたしますとともに,今後も何らかの形で一助となれれば幸いに存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。
一般表彰(貢献表彰)
田坂 裕司(北海道大学)
受賞理由
講演会WG主査を務め,2020年の流体工学部門講演会のオンライン形式での開催に向けて多岐にわたる検討を行うなど,部門の運営に多大な貢献をした.
受賞のコメント
2020年の講演会活動は,Covid-19による未曾有の行動制限により,比較的早い段階で年度内の対面講演会中止の方針が打ち出され,「11月の部門講演会は大丈夫でしょう」と楽観的に考えていた関係者にとっては大きな衝撃でした.大阪府大の加藤・脇本両先生の主導により綿密に準備されていた講演会を,実施方法から考え直すことになり,講演会WGでは多忙な委員の先生方に協力いただきながら,ZoomやWebexなどオンライン会議ツールの調査から始めました.本番では音声不良,講演室のシャットダウン(これは私の誤操作が原因でしたが),「田中先生」の大量発生など一通りのトラブルを経験しましたが,予想を超える講演数が集まり,不慣れな中でも活発な討論が行われ,成功裏に終えることができました.これはひとえに,惜しみなく時間を割いて下さった,茂田先生(現東北大)を始めとするWG委員の先生方,また何より,思いがけない方針転換から部門講演会を立ち上げ直していただいた実行委員の先生方のご尽力によるものであり,改めて感謝いたします.
今年度の部門講演会も引き続きオンラインで開催されますが,次年度はどうにか対面で実施できればと考えております.近年,講演会の仕事に携わって感じることは,学生講演の増加に反比例して,プロ研究者である先生方の講演数が減っていることです.大学の先生方におかれましては,無事対面解禁となった際には是非,スクリーンの前に立って講演し,存分に議論を戦わせていただければと思います.最後になりましたが,このような栄誉ある賞をいただいたことに感謝いたします.今後も講演会の充実の為に微力ながら協力させていただく所存です.
一般表彰(貢献表彰)
津田 伸一(九州大学)
受賞理由
Web講演会タスクフォースにおいてWG主査を務め,2020年の流体工学部門講演会のオンライン形式での開催に向けて多岐にわたる検討を行うなど,部門の運営に多大な貢献をした.
受賞のコメント
このたびは,誠にありがとうございます.大変身の引き締まる思いがいたしますとともに,ご推薦くださった関係者の皆様に,この場をお借りして厚くお礼申し上げます.
小職ですが,2014年度より,広報委員会の委員を務めさせていただいております.また,2019年度からはWeb担当幹事を拝命しており,インフォメーションメールの配信や,部門HPへの各種お問い合わせの窓口を担当してきております.広報委員会では,歴代の委員長が中心となり,多くの読者層(視聴者層)を想定した情報発信を進めてきておりますが,同じ世代の方々も大変多く,一緒に議論する時間が楽しみの一つになっております.すべての方のお名前は挙げられませんが,歴代の広報委員長である徳増先生(東北大),武内先生(高知高専),石神様(千代田化工),現広報委員長の杵淵先生(東京大学)をはじめ,常日頃よりサポートをいただいている広報委員会ご関係の皆様にお礼申し上げます.また,コロナ禍で迎えた2020年度につきましては,期間限定で設置された「Web Conferencingに関するタスクフォース」の主査を務めさせていただきました.これは,講演会や講習会のオンライン開催のための技術的検討を行うグループとして設置されたものです.主な活動は,機械学会特別員の皆様を対象としたWeb会議システムの使用状況調査,他部門のオンライン講演会の開催マニュアルの共有化,などでしたが,特に同幹事の茂田先生(東北大),第98期講演会WG主査の田坂先生(北大),第98期講習会WG主査の鈴木先生(日大)には,さまざまなご意見およびアドバイスをいただきました.本活動は2020年度末をもって終了しましたが,タスクフォースにご協力をいただいた皆様にも,この場をお借りして厚くお礼申し上げます.
このように,いずれの業務も多くの方々のご協力がなくては成立しないものであると改めて痛感しております.非常に微力ではございますが,今後も構成員の一人として,部門活動に少しでも貢献できればと存じますので,引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう,何卒よろしくお願い申し上げます.
一般表彰(貢献表彰)
脇本 辰郎(大阪市立大学)
受賞理由
2020年の流体工学部門講演会において実行委員会幹事を務め,コロナ禍の状況下でもオンライン講演会を成功させるなど,部門の運営に多大な貢献をした.
受賞のコメント
この度は,流体工学部門・一般表彰(貢献表彰)を賜り,大変光栄に存じます.ご推薦を頂きました方々ならびに関係者各位に心より感謝申し上げます.
当初,大阪市立大学の杉本キャンパスにて2020年の99期の流体工学部門講演会を開催する予定で,1年前から準備を始めました.講演会・懇親会の会場の確保などの準備を進めていたところ,突然の世界的な新型コロナウェイスの拡散で対面での講演会ができなくなり,オンラインでの講演会の開催を検討することになりました.当時,実行委員会の中に,オンライン会議システムに関する情報・ノウハウがなく,システムの検討・構築が困難であったため,部門講演会ワーキンググループ(以下WGと表記)の中にWeb講演会タスクフォースを組織して頂きました.WGの田坂裕司先生,茂田正哉先生には大変お世話になりました.オンラインでの参加費徴収も問題で,会計面では学会事務局の関根郁夫様の力強いバックアップを頂きました.また,実行委員の皆様には常にギリギリのスケジュールでの作業となり,併催の流れの夢コンテストについても初めてのオンライン開催の企画となって,大変ご尽力頂きました.基調講演の蝶野成臣先生,特別講演の仁木 宏先生,西成活裕先生には,オンラインでのご講演をご快諾頂き,大変ありがとうございました.
最後になりますが,昨年度,初めてのオンラインでの部門講演会にご参加頂きました皆様方に感謝申し上げます.今年度の99期もオンラインの講演会となりましたが,昨年に増してのご講演・ご参加があったと聞き及んでおります.今なお世界的にはまだコロナ禍の苦境の中にあると言わざるを得ませんが,着実にその中でも本講演会が情報交換の場として復活しつつあることを,昨年度の開催に関わった者として,大変うれしく感じております.流体工学部門のますますの発展を祈念しつつ,今後も引き続き,流体工学部門の発展に微力ながら貢献して参りたいと考えております.