第100期 (2022年度)流体工学部門 一般表彰(貢献表彰)
一般表彰(貢献表彰)
飯尾 昭一郎 (信州大学) |
稲澤 歩 (東京都立大学) |
菊地 聡 (岐阜大学) |
渕脇 正樹 (九州工業大学) |
受賞理由
2015年よりJSME年次大会にて,6回にわたりEFDワークショップを継続的に企画・運営し,実験流体力学の発展や継承に取り組んでいる(7回目も企画中).学生や若手研究者へ向けてのEFDの啓蒙活動にも尽力してきた.
受賞のコメント
この度,EFDワークショップの企画・実施に対して流体工学部門貢献表彰をいただき,受賞者一同大変光栄に思っております.EFDワークショップは実験流体力学の発展と継承を目的とする会で,我々は現在第五期(2015~)の世話人です.第一期(1992~1996)の大坂英雄先生(山口大),豊田国昭先生(北海道工業大,現 北海道科学大),本阿弥眞治先生(東京理科大),山下新太郎先生(岐阜大)から始まり,第二期(1997~2002)は今尾茂樹先生(岐阜大),佐野正利先生(千葉工大),高見敏弘先生(岡山理科大),福西祐先生(東北大),第三期(2003~2008)は飯田明由先生(豊橋技科大),井上吉弘先生(岐阜大),松村昌典先生(北見工大),望月信介先生(山口大),第四期(2009~2014)は石川仁先生(東京理科大),亀田孝嗣先生(近畿大),関下信正先生(豊橋技科大),平元理峰先生(北海道科学大),阿部行伸氏(日立機研)により実施され,今年度(2022年度)で30周年を迎えました.毎回,実験流体力学(EFD)分野で活躍されている方を講師にお招きし,EFD研究の最前線についてのご発表に加え,実験で出くわす技術的な問題と解決法,計測技術やノウハウの伝承についても経験談を交え率直にお話しいただきました.今回の受賞はこれまでの歴史があったからこそであり,快く話題提供をお引き受け頂いた講師の皆様,またワークショップで活発な意見交換・討論をしていただいた参加者の皆様,これまでの世話人の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます.
第五期のEFDワークショップではこれまで同様にEFDに軸足を置きつつ,CFDや最適化,深層学習など計算力学・データサイエンス分野からのEFDという視点も取り入れ企画してまいりました.ワークショップでは,流体に関係する様々な実験,計算などの情報を得られることに加え,数多くの研究者・技術者との貴重な交流の場でもあり,世話人にとっても非常に有意義な機会と思っております.EFDワークショップが流体工学部門の発展に繋がるように引き続き尽力したいと考えております.今後とも皆様のお力添えをお願いしますとともに,EFDワークショップへのご参加をお待ちしております.