第101期 (2023年度)流体工学部門 一般表彰(貢献表彰)
一般表彰(貢献表彰)
瀬川 武彦 (産業技術総合研究所) |
深潟 康二 (慶應義塾大学) |
松野 隆 (鳥取大学) |
野々村 拓 (東北大学) |
受賞理由
2期10年にわたりプラズマアクチュエータ(PA)研究会を主宰し,研究会などを通じて流体工学,電気工学,プラズマ工学など多分野の研究者の交流を促進しPA研究の進展を支援する重要な役割を果たした.
受賞のコメント
この度は日本機械学会流体工学部門におきまして栄えある貢献表彰にお選びいただき、誠にありがとうございます。プラズマアクチュエータ研究会は2013年8月に当時JAXA/宇宙研の藤井孝藏先生(現・東京理科大学)を中心に本研究分野の研究者にお声がけし、流体工学部門において2013年12月に設置されました。早いもので、今年11月末で10年が経過しますが、プラズマアクチュエータ技術の発展や社会実装に向けた議論を行う場として年次大会においてオーガナイズドセッションやワークショップを毎年企画し、社会人に加えて多くの学生・大学院生の方々にもご参加いただいております。10年という節目の年にいただいた本表彰を励みに研究会を通じて課題解決や人材育成を促進し、ひいては流体工学の発展に少しでも寄与できるよう今後とも努力して参ります。
また、プラズマアクチュエータ研究会では主査・幹事が所属する慶大、鳥取大、東北大、産総研の会議室を利用して、2018年度までは毎年シンポジウムを対面で開催しておりました。しかし、2020年2月末に開催予定だった鳥取大学での第7回シンポジウムが新型コロナウイルスのまん延により中止になって以降、シンポジウムはWeb開催を余儀なくされました。当時を振りかえりますと、開催予定日の1週間前まではシンポジウムや懇親会の実施は全く問題ない雰囲気でしたが、日々急増するウイルス感染者数と自粛ムードの高まりにより、3日前に中止という決断に至りました。参加予定者の多くは既に航空券などのチケットや宿泊するホテルを手配済みでしたので、キャンセル料をご負担いただくなど多大なご迷惑をおかけしてしまいました。この場をお借りして、改めて心からお詫び申し上げます。
そして今、ようやく新型コロナウイルスが終息しつつあり、2023年11月には久しぶりの対面でのシンポジウムを開催する準備をしております。プラズマアクチュエータ研究会の委員からの話題提供、基調講演、大学生・大学院生によるポスターセッションを通じて、社会人と若手研究者の交流を促進し、Web会議では味わえない対面で議論する楽しさを久しぶりに味わえればと願っております。味わうという意味では、中止となった第7回シンポジウムでは実施できなかった、鳥取の地で本研究会恒例となっていました松葉ガニづくしを堪能しながらプラズマアクチュエータの今後について夢を語り合う機会も作りたいものです。プラズマアクチュエータ研究の今後の発展に向けては、若手研究者の方々にバトンを繋いでいく必要性も感じております。今後ともより一層のお力添えをいただきますようお願い申し上げます。
鳥取大で開催した第2回シンポジウムの写真(2014年12月5日、6日)。いつかまた鳥取で松葉ガニを堪能しながらプラズマアクチュエータについて語り合いましょう!