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流れ 2006年1月号 目次

― 2006年度年次大会流体工学部門オーガナイズドセッション ―

  1. 巻頭言
    桑原(荏原製作所)松本(室蘭工業大学)石本(東北大学) 内田(東芝)
  2. 2006年度年次大会流体工学部門オーガナイズドセッション一覧

 

OS:スポーツ流体工学の概要

オーガナイズドセッション:スポーツ流体工学にぜひご参加ください.

 スポーツの面白さは流体現象によるものが数多くあります.野球,テニス,ヨット,水泳等,枚挙に暇がありません.その奥深さ,面白さは認識されてきましたが,これまでは機械系の学会において散発的な発表が行われてきたに過ぎません.現在は,スポーツ流体工学の創世記です.スポーツ流体工学は流体工学の一分野として根付くことが出来るのでしょうか?

流体工学者の寄与は,単に一流アスリートの力学的妥当性を解釈するのみならず,スポーツスキルや戦術へのアドバイス等,多方面にわたることが可能です.これにより,これまでの経験や勘のみに頼る,必ずしも正しくはない指導原理に行き着いてしまう,或いはまた,優れたスポーツスキルなどを単なる画像解析などの帰結として帰納的に解釈するに留まる,といったレベルから一段の掘り下げを行い,大きな飛躍が期待されます.具体的なスポーツ流体工学の守備範囲を列記すると,

  • スポーツに潜む流体力学的に不思議な現象の解明
  • 競技力向上を目指したスポーツスキルの提案
  • 安全指導法の提案
  • スポーツ用具・トレーニング機器の開発
  • 競技場の設計,マネージメント

等です.

 日本機械学会年次大会においてオーガナイズドセッション:スポーツ流体工学を開催するのは初めてです.しかし,最近はちらほらスポーツ流体のオーガナイズドセッションが企画されるようになってきました.国内学会では,

  • スポーツの流体科学 第83期 日本機械学会流体工学部門 講演会@金沢大学
  • スポーツの流体力学 日本流体力学会 年会2005@工学院大学

国際学会では,

  • 空気力学 アジア太平洋スポーツテクノロジー@東京工業大学
  • 流体力学 第5回国際スポーツ工学会@カリフォルニア大学デービス校

において,スポーツ流体工学関係のセッションがありました.これらの学会では,人間の動作に関心の向いた研究(水泳,スカイダイビング,スキージャンプ),流体力学的に不思議な現象に関心が向いた研究(ラグビー,サッカー,野球),道具の特性に関心が向いた研究(ゴルフ,テニス,アーチェリー,ヨット,サーフィン,陸上スパイクシューズ)等,様々です.ぜひこの機会にスポーツ流体工学にご参加ください.研究例として,以下のホームページを紹介します.よろしくお願いしますm(__)m

日本機械学会流体工学部門ニュースレター流れNo.42
JSME News Vol.15, No.2

更新日:2006.2.6