2本のペットボトル
まずは見てみよう!
どんな実験?
実験手順と種あかし
- 2本のペットボトルを立てて、間をドライヤーで吹きます(ペットボトルが後ろに下がらないようにガイドを当てています)。ストローで間を吹いても同じことができます。
- 2本のペットボトルは吸い寄せられます。
- 1本のペットボトルの実験と似た現象が起こりますが、原理は違います。
- 2本のペットボトルの場合は、流れが狭められ、すきまの所では上流に比べて流速が速くなり(運動エネルギーが大きくなり)、その分だけ圧力のエネルギーが減少します(圧力が低くなる)。
【注意】 ベルヌーイの定理により「空気が流れているところは(まわりの静止したところと比べて)流速が大きく圧力が低くなる」という説明は間違いです。何もないところで、ドライヤーや息で空気を吹いても ほぼ大気圧のままです。ベルヌーイの定理は流体のエネルギー保存則ですが、強制的に吹いたところではまわりよりもエネルギーが大きくなっています。そのため、流れているところと周囲の静止したところを比較してベルヌーイの定理を使うことはできません。多くの本などで間違って書かれていますので注意してください。
【キーワード】 | ベルヌーイの定理、連続の式 |
【関連項目】 | 1本のペットボトル(原理の違いに注目してください) |
【参考】 | 日本機械学会編「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P102-107. |
更新日:2010.6.1