パイプをぐるっと一周
まずは見てみよう!
どんな実験?
実験手順と種あかし
- 水鉄砲からの水を透明なパイプに当ててパイプに沿ってぐるっと一周させてみます。水はパイプに接するよりも内側、つまりパイプの前面側に当てます。コアンダ効果により水流はパイプ背後に回り込み、うまくするとパイプのまわりを一周以上回ります。
- コツはパイプの前面側に当てて、前半部分でパイプに沿って曲げはじめることです。これに対して、説明図の左下のようにパイプに接するように当てると、水流に直交する方向の圧力差が発生しないためコアンダ効果が起こりにくくなります。また、水鉄砲から噴出する流れに気泡が混ざって白く濁って見える場合はうまくいきません。これは水流中の気泡が外気と接した箇所で流れどうしが引きはがされ、パイプから離れてしまうからです。もう一つのコツは、水流の勢いを強くすることです。
【キーワード】 | コアンダ効果 |
【関連項目】 | 円柱の後ろに回り込む流れ、吸い寄せられるスプーン |
【参考】 | 今井功「流体力学前編」裳華房、P66-67. 日本機械学会編「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P128-133. 石綿良三「図解雑学流体力学」ナツメ社、P214-215 および P206-209. |
更新日:2014.6.1