流れの読み物

Home > 流れの読み物 > 楽しい流れの実験教室 > 高潮

高潮

まずは見てみよう!

どんな実験?

実験手順と種あかし

  • 台風や強い低気圧が来ると、天気予報で「高潮」に注意といわれることがあります。高潮とは何でしょうか?
  • 高波と高潮は違うもので、高波は風が強いときに高い波ができることで、高潮は台風や低気圧の中心付近で気圧が低くなり、周辺の海域全体で水面が上昇することをいいます。ですから、強い台風が来ると強風によって高波が発生し、気圧の低下によって高潮が起こり、両方が加わって大きな被害になることがあります。
  • ここでは、高潮の実験をしてみましょう。円筒型の容器に水を入れ、その水が旋回しないように四角い板を水中に入れておきます。高さを見るためにストローを立てて、目盛りをつけておきます。
  • ドライヤーで円筒の外周に近いあたりにななめ上から風をあてます。そうすると、中に旋回流(渦)ができます。
  • 渦では、中心付近が低圧、外周側の方が高圧になります。そのため、中心付近では低圧の空気によって水面が吸い上げられるのです(正確には外周側水面が大気圧で押され、中心付近ではそれよりも気圧が低いので水面が押し上げられる)。実際の高潮でも同じことが起こり、水面が上昇します。
  • この実験動画はJSPS科研費 18K03956の助成を受けて制作しました。
【キーワード】 渦、気圧、台風
【関連項目】 自由渦と強制渦深い所のボールを取り出す2
【参考】 日本機械学会編「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P52-59.

◀ 前の実験へ 次の実験へ ▶

更新日:2019.8.1