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新型コロナウイルスに負けるな2(窓が2つの部屋)

まずは見てみよう!

どんな実験?

実験手順と種あかし

  • 厚紙を使って、横10cm、縦10cm、高さ5cmの部屋の模型を作ります。さらに正面と奥の壁の中央にそれぞれ幅2cmの窓をつけました。天井には透明な板をつけます。
  • 正面から風を当ててみると、風の通り道ができて窓が1つの場合にくらべてはるかに換気量は増えます。
  • ただし、壁付近では流れが弱く、循環するはく離域という領域ができ、ここでは換気されにくくなっています。
  • 次に45°の角度をつけて風を当ててみると、入口から入った流れはほぼまっすぐに進んで壁にあたり、流れの向きを変えて出口へと進みます。空気の通り道ができて換気ができています。
  • ただし、すみの角部や流れの死角になる所でははく離域ができ、換気されにくくなっています。
  • 実際の部屋では、人が移動する、風が変動する、流れの混合や拡散などによって中の空気がかき混ぜられますので、流れの弱い領域でももう少し換気の効果はあります。
  • 重要な結果は、窓を2つにすることで窓が1つの場合(窓が1つの部屋)にくらべてはるかによく換気できるということです。
  • この実験動画はJSPS科研費 18K03956の助成を受けて制作しました。
【キーワード】 換気、はく離
【関連項目】

新型コロナウイルスに負けるな1(窓が1つの部屋)

【参考】 石綿良三・根本光正「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P152.
石綿良三「図解雑学流体力学」ナツメ社、P68-69.

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更新日:2020.6.1