空気の流れを見る1(ななめに浮く球)
まずは見てみよう!
どんな実験?
実験手順と種あかし
- ビニールひもを使って空気の流れを観察してみましょう。
- 発泡スチロールの球(中が空洞の軽いもの)をドライヤーで吹き上げます。まず真上に上げてみましょう。球のまわりの流れが観察できます。
- 真上に上げたときは、抗力(空気抵抗)で浮いています。
- 次に、ドライヤーを少しずつ傾けていきます。ななめに吹いても球は浮いています。
- 長い1本のビニールひもを使って観察すると、球に当たった流れが少し下向きに曲がっていることがわかります。
- ドライヤーを傾けたときは、空気の流れが球に沿って曲げられ(コアンダ効果)、空気には流れに垂直な方向に力(揚力)が作用します。また、空気抵抗(抗力)も作用し、これらの合力が重力とつりあう位置でバランスがとれるのです。
- この実験動画はJSPS科研費 18K03956の助成を受けて制作しました。
【キーワード】 | 物体まわりの流れの性質、コアンダ効果 |
【関連項目】 | ななめに浮く風船 |
【参考】 | 石綿良三・根本光正「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P128-135. 石綿良三「図解雑学流体力学」ナツメ社、P224. |
更新日:2022.12.1