なぜ水のドームが大きくなるの?
まずは見てみよう!
どんな実験?
実験手順と種あかし
- 2017年6月に「水のドーム」という実験を公開しました。ペットボトルのキャップに水を当てると水のドームができるというものです。
- これに関連したもので、SNS上で話題になっている現象があります。お子さんがこの現象に気づいて投稿されたようです。小さなドームを作っておき、これに指を触れるとドームが大きくなるというものです。原理についてはさまざまな意見が出されていますが、明確な結論は出ていないようです。
- たとえば、①ドームの中の圧力が大気圧と差があり、指を触れると中の圧力が大気圧に変化してドームが大きくなる、②コアンダ効果というものが原因ではないか、③表面張力に関係しているのではないか・・・など、いろいろな意見が出されています。
- 今回は、これらの意見を検証して正しい原理を探ってみることにしました。
- この現象を見つけたお子さんはたいへんすばらしいと思います。いろいろな現象を観察していること、そのことをふしぎだと思うこと、なぜだろうと考えてみること、このように日ごろから知的好奇心を持っていることは大切です。よく発見しました!
- 以下に一つ一つなぞを解いていきます。謎が解けると、別のことにも応用でき新たな実験の提案もしています。皆さんも夏休みを利用して試してみてはどうでしょうか?
- この実験動画はJSPS科研費 18K03956の助成を受けて制作しました。
【注意】 | 実験で水を使いますが、水は大切な資源です。むだにしないように使った水をためておいてお風呂、そうじ、植木の水やりなどに利用してください。 |
【キーワード】 | 表面張力、慣性 |
【関連項目】 | 水のドーム |
【参考】 | 石綿良三・根本光正「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P62-67. 石綿良三「図解雑学流体力学」ナツメ社、P48-49. |
更新日:2022.8.1