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紙鉄砲のしくみ

まずは見てみよう!

どんな実験?

実験手順と種あかし

  • ストローを使った紙鉄砲で遊んでみましょう。
  • ストローと棒を用意します。ティッシュペーパーを小さく切って、水にぬらしてから丸めたものを玉にします。発泡スチロールの板を立てて的(まと)にしました。(ティッシュペーパーを水でぬらすのは、①ストローの中をすべりやすくするため ②中の空気がもれにくくするため ③玉を重くして減速しにくくするためです)
  • はじめに、玉を1つだけストローに入れて棒をすばやく押します。玉はあまり速く飛びません。棒の速さまでしか速くならないのです。
  • 次に、玉を2つ用意して、ストローの先端と手前に入れておきます。玉はきついくらいがいいです。
  • 手前の玉を棒でいきおいよく押します。すると、「ポンッ」と鳴って、いきおいよく玉が飛び出します。これが紙鉄砲のしくみです。中の空気を圧縮すると高い圧力になり、この高圧で玉を打ち出しているのです。中の空気の圧力が高くなることがポイントです。
    ※「圧縮(あっしゅく)」とは、気体などをまわりから押して体積を小さくすることです。
    ※「圧力(あつりょく)」とは、空気(気体)や水(液体)などがお互いどうしで押し合っている力です。正確には、
    (圧力) = (力)÷(面積)
    はたらいている面積で力を割った値です。同じ大きさの力なら、小さな面積で受け止めているときほど圧力は大きく、大きな面積で受け止めるときほど圧力は小さくなります。
  • この実験動画はJSPS科研費 18K03956の助成を受けて制作しました。
【キーワード】 圧力
【関連項目】 ピストンとシリンダー
【参考】

石綿良三・根本光正「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P34-37.

        石綿良三「図解雑学流体力学」ナツメ社、P14-15.

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更新日:2024.6.1