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流れ 2010年4月号 目次

― 特集テーマ: 乱流遷移に携わる若手の研究紹介 ―

  1. 亜臨界乱流遷移の理論的記述について
    河原 源太(大阪大学)
  2. 実験的研究:主流乱れによる境界層の遷移過程について
    松原 雅春(信州大学)
  3. 数値解析による研究:航空機の翼から発生する空力音と境界層不安定
    跡部 隆(JAXA)
  4. 自由液膜内対流とその遷移過程
    上野 一郎(東京理科大学)
  5. ヨーロッパでレイノルズの軌跡をたどる:円管内流れの遷移に関する研究
    西 美奈(東京大学)
  6. 編集後記
    編集後記(木上,帆足,塚原)

 

ニュースレター2010年4月号編集後記

 今号では,「乱流」に関する話題を取り上げました.「乱流」は身近に多く存在して日常生活に深い関わりを持っていますが,理学や工学の流体に関する事象の取り扱いを困難にする非常に大きな要因です.ご寄稿頂いた記事にもありますように,O. Reynoldsによる記念碑的な実験から約130年もの月日が経とうとしている中,乱流の起源については未だ謎が多く残っており,多くの研究者を魅了してきたテーマです.

 今回の特集では特に「乱流遷移」に焦点を絞って,主に若手の方の研究を中心に編集致しました.乱流遷移の研究にも当然ながら様々なアプローチがございますが,理論的・実験的・数値的アプローチによる研究をそれぞれ取り上げました.加えて,最近の国際宇宙ステーション(ISS)での流体実験に関わる研究や,留学を通して学んだヨーロッパの研究動向についてもご紹介を頂きました.

  ご多忙中にも関わらず,特集テーマについて話題をご提供いただきました執筆者の先生方に厚く御礼申し上げます.

4月号担当
木上洋一(佐賀大学)
帆足英二(大阪大学)
塚原隆裕(東京理科大学)

更新日:2010.4.19