ニューズレター

流れ 2000年11月号 目次

― 特集 自然エネルギー ―

  1. ネパール・ブジュン村の極小水力発電所建設
    (中瀬 敬之 前徳島ネパール友好協会会長,徳島大学工学部)
  2. 急進展する風力発電 陸から海へ
    (牛山 泉 足利工業大学)

― 研究会紹介 ―

  1. 研究会紹介 : 「新エネルギー研究会」が発足
    (林 農 新エネルギー研究会 主査,鳥取大学工学部)

― 海外研究動向 ―

  1. : ライス大学滞在記
    (野々下 知泰 上智大学)
  2. 海外研究動向 : Imperial College...そしてパブ
    (川添 博光 鳥取大学)

― 開催行事報告 ―

  1. : 風に負けるな,水を超えろ! 第6回 流れと遊ぶアイデアコンテスト
    (石綿 良三 神奈川大学システムデザイン工学科)

 

  1. 第78期流体工学部門講演会報告
    (実行委員長 杉山 弘 室蘭工業大学)
  2. 78期流体工学部門賞の選考と授与
    (総務委員会委員長 重河 和夫 叶_戸製鋼所)
  3. 学生の欄 : 実験流体力学トークインに参加して
    (細野 晃裕 岐阜大学大学院工学研究科)
  4. 開催予定行事案内
  5. 広報委員会からのお知らせ

 

学生の欄 : 実験流体力学トークインに参加して

細野 晃裕
(岐阜大学大学院工学研究科)
”トーク飲”会場にて

 今年の3月26日〜28日,2泊3日の日程で開催された「第2回実験流体力学トークイン」に参加しました.日本一の富士山が見える神奈川県葉山町の湘南国際村センターで開催されたこのEFDトークインは,全国から先生方,社会人の皆さん,学生が集まり,普段着のままで,日頃の研究成果を発表しようという会ですが,正直のところ私は,参加が決まってからこの日まで緊張しっぱなしでした.人前で話すのが苦手なもので….

 開催された時期が丁度卒論提出後ということで,最新の結果を携え発表に望みましたが,その雰囲気は学会のような堅苦しさはなく,学生でも気軽に質問できるものでした.10名程度のグループに分かれ,各自の研究内容について議論し合うという形で発表会は進行されました.ドキッとすることや,今後の研究の参考になる質問,意見が出て,非常に有意義な時を過ごすことができました.何より,同じ流体を学ぶ者同士で,失敗談や苦労した事も話し合えたのが良かったのではないでしょうか.このトークインは,副題の「夢と苦心を語り合おう」そのものだったと思います.また,2泊3日という日程の中で,他大学の先生,学生とこれだけ長い時間をともに過ごし,話し合えた事は非常に貴重な経験だと思います.トークインもそうですが“トーク飲”で語り合えたことで,より一層仲が深まったのではないでしょうか.

 この記事を書くにあたり,半年前の事を思い出しながら書いているので,印象に残っている事しか書けませんが,確か“トーク飲” の中でこんな質問があったと思います.「なぜ流体を学んでいるのか?」この質問に対して,多くの先生方が「難しいから」と答えられていたと思います.あれから半年,研究を続けていますが“流体は難しい”この言葉の繰り返しです.今からでも,苦心について語り合える機会があるのなら,1日中話していられるかも?.

 もう1つの強烈な印象に,天皇陛下とお話出来た事があります.トークイン2日目,午前中の発表が終わって食事に行く途中でした.センター正面玄関の近くを通ると,ホテルの従業員と一般の人たちが十数人,何かありそうな雰囲気で待機していたので尋ねてみると,葉山の御用邸でご静養中の天皇陛下が食事のために御出ましになられるとのこと,私は一目お姿をと待っていました.しばらくすると,まずいかつい姿のSPが入って来て,それに続いて天皇陛下とご家族が入って来られました.こういう場合,私は拍手でお迎えするものと思っていましたが,とても静かで緊張した雰囲気でした.私の前を通られた時私の方を見られたので,「こんにちは」とご挨拶したところ,私の前に立たれ「今日はどうされました?」とお声を掛けて頂きました.まさかのことにビックリしたのなんの…時間にして数分だったと思いますが,頭の中は真っ白で冷や汗をかいてしまいました.会の趣旨等の詳細は,北海道工業大学の豊田先生がお話しになっておられました.それ以来,私は“天皇陛下に話し掛けた男” と顔を覚えられてしまったのです.私の研究発表は午後からでしたが,発表での私の緊張ぶりに“天皇陛下に話し掛けた男”がどうしてここで緊張するのだ!と痛いつっこみを受けてしまいましたが,何分私は人前で話すのが苦手なもので….

 全体を振り返って,私はこのトークインで良い経験をさせて頂いたと思っています.私の研究室にはない研究テーマや実験方法に触れたこと,他大学の先生,学生と話が出来たこと,そして様々な緊張,笑い.半年経った今でもはっきり覚えています.この文章を読んだ学生の皆さんは,是非これからのトークインに参加されてはいかがでしょうか?きっと,日頃出来ない素晴らしい経験となること請け合いです.

更新日:2000.11