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卵を浮かせる

まずは見てみよう!

どんな実験?

実験手順と種あかし

  • 卵をコップに入れて水を注ぎます。勢いよく注ぐと卵は浮き上がります。
  • 蛇口からの水が卵に当たるところ(点A)では流れをせき止めるため圧力が大きくなります。
  • その後、水は卵に沿って進み、点Bの付近で上下の向きを変えて上向きに流れます。点Bでは流れの勢いを止めるだけではなく、流れを押し返すため点Aよりも大きな圧力になります。
  • 点Bの圧力が大きいので、卵の下側の圧力は全般に大きくなります。この圧力は卵の上側の圧力よりも大きく、これらの圧力差によって卵は持ち上げられます。
【注意】 卵が浮き上がる原理をベルヌーイの定理で説明している科学書もありますが、それは間違っています。卵に沿って流れる水の圧力が小さくなることを根拠にしているのですが、蛇口からの流れが当っているところ(点A)の圧力上昇の影響が勝り、卵は下に押されるだけになってしまい、事実に合いません。
【キーワード】 運動量理論(運動量の法則)、圧力
【関連項目】 流れを押し返すときの力
【参考】

石綿良三「図解雑学流体力学」ナツメ社、P200-201

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更新日:2013.12.1