棒付きの風船を浮かす
まずは見てみよう!
どんな実験?
実験手順と種あかし
- 「ななめに浮く風船(続編)」と同じ直径22cm(よく売られている大きさ)の風船にプラスチックの棒を付けます。
- ドライヤーで真上に風船を上げます。続いてドライヤーをななめに傾けて風船をななめに浮かせます。
- 安定して浮いたのは、プラスチックの棒を付けることによって、①全体が重くなってふらつきが少なくなる、②重心が下に下がり安定性がよくなるからです。
- ななめに浮く理由は、風船に沿って流れが曲がること(コアンダ効果)による揚力、空気抵抗(抗力)および重力の三つの力がつりあっているからです。
- 次に、直径45cmの風船(50cmくらいに膨らませた)に棒を付けて実験します。大きな風船でもうまく浮きます。
【注意】 | 風船がななめに浮く理由を、「ドライヤーの風は周囲の空気より速いのでベルヌーイの定理から圧力が低くなりボールを吸い寄せる」と説明している本やネット書き込みが多くありますが、これは間違いです。 |
【キーワード】 | コアンダ効果、運動量理論 |
【関連項目】 | ななめに浮く風船(続編)、ベルヌーイの定理 |
【参考】 | 日本機械学会編「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P128-133. 石綿良三「図解雑学流体力学」ナツメ社、P206-209. |
更新日:2017.10.1