コアンダ効果の影響?(その1)
まずは見てみよう!
どんな実験?
実験手順と種あかし
- 水のドームが大きくなる説明で、「コアンダ効果」によるのではないかという意見もあります。これは正しいのでしょうか?
- 「コアンダ効果」とは、流れ(正式には噴流)が凸な曲面に沿って流れるとき、曲面に沿って曲がりやすいという性質です。(噴流とはパイプや噴出口から噴き出す流れであり、本実験では水道の蛇口から出ているので噴流です)
- 本実験の場合、コアンダ効果がはたらく場面として2つ考えられます。その1つがキャップのふちの丸みです。
- ふちに丸みがあると、コアンダ効果により水の流れは曲げられてキャップの側面、ボトルの側面に沿って流れてしまいます。小さなドームができにくくなり、実験は失敗する可能性が高いです。コアンダ効果が逆効果になってしまいます。
- 本実験では、ふちの丸みがないキャップのほうがうまく実験できます。
- この実験動画はJSPS科研費 18K03956の助成を受けて制作しました。
【注意】 | 実験で水を使いますが、水は大切な資源です。むだにしないように使った水をためておいてお風呂、そうじ、植木の水やりなどに利用してください。 |
【キーワード】 | コアンダ効果 |
【関連項目】 | |
【参考】 | 石綿良三・根本光正「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P128-133. 石綿良三「図解雑学流体力学」ナツメ社、P214-215. |
更新日:2022.8.1