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コップを筒から取り出す1(コップをふせておく)

まずは見てみよう!

どんな実験?

実験手順と種あかし

  • 以前、「深い所のボールを取り出す2」という実験を紹介しました。深い筒に入ったボールをドライヤーの風で取り出すというものです。今回はそれを応用してみましょう。
  • プラスチックコップを用意して、筒の中に入るように少し低く切ります。用意した筒は、筒の内径(内側の直径)が6.3cm、深さ50cmです。
  • ドライヤーを傾けて筒の外側に近い所を吹いて、たつまきのような渦(旋回流)を作ります。するとコップが回転しながら浮きあがります。
  • 渦の中心付近は圧力が低く、外側は圧力が高くなります。これは遠心力のはたらきによるものです。コップの底の上側で圧力が低くなります。一方、筒の側面に近い所(渦の外側)は圧力が高くなります。コップの下側ではコップと筒の底との間のすきまを通してコップの中と外がつながり、コップ内の圧力は渦の外側の高圧とほぼ同じになります。その結果、コップの底の上下の圧力差によってコップは浮きあがります。
  • なお、この実験で使った筒はアクリルパイプ(外径7cm、内径6.3㎝、長さ50㎝)とアクリル円板(直径10cm、厚さ1㎝)をアクリル用の接着剤で接着したものです。
  • この実験動画はJSPS科研費 18K03956の助成を受けて制作しました。
【キーワード】 渦、圧力
【関連項目】 深い所のボールを取り出す2
【参考】

石綿良三・根本光正「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P52-59.

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更新日:2024.4.1