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1円玉レース2(カードや定規で)

まずは見てみよう!

どんな実験?

実験手順と種あかし

  • 水に浮いた1円玉をカードや定規で動かしてみます。1円玉の後ろから押す方法と前から引く方法をためしてみます。ただし、カードや定規が1円玉に接触しないように注意してください。
  • はじめは、カードを使って後ろから押してみます。カードの前側は高い圧力になります。この圧力によって押されて、1円玉とまわりの水は前に押し出されます。速く押すと1円玉に接触したり、1円玉が沈んだりしますので注意してください。
  • 次に、カードで前から引いてみます。カードの後ろではく離という流れが起こり、カードの後ろ側に回り込む渦ができます。1円玉はこの流れにのって前に動きます。気をつけないと1円玉がカードに追いついて接触してしまいます。
  • 次に、定規を使って後ろから押してみます。カードのときと同じように、定規の前側は高い圧力になり、1円玉とまわりの水は前に押し出されます。
  • 最後に、定規で前から引いてみます。カードの後ろではく離が起こり、1円玉はこの流れにのって前に進みます。
  • カードや定規を使う方法は、少し練習が必要です。速すぎると1円玉が沈んだり、接触したりします。練習するともっと速く動かすことができます。
  • この実験動画はJSPS科研費 18K03956の助成を受けて制作しました。
【キーワード】 抗力、はく離
【関連項目】

板の後ろの流れ

【参考】

石綿良三・根本光正「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P136-139.

石綿良三「図解雑学流体力学」ナツメ社、P68-69.

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更新日:2025.8.1