出そうで出ないボール
まずは見てみよう!
どんな実験?
実験手順と種あかし
- 発泡スチロール製のボールをドライヤーの風で筒から取り出してみましょう。ボールは直径10cmで中空(中が空洞)のものを使いました。筒の内径(内側の直径)は11.4cm、深さ30cmです。
- まん中をねらって風を吹き、ボールを浮き上げます。原理は「ボールや卵を筒から取り出す」と同じです。
- 浮き上がったボールは筒から外に飛び出そうとしますが、出ません。これは「ボールの散歩」や「ボールを棒で支える」と同じ原理です。外に出そうになると、空気の流れは筒の中心に近い側に多く当たります。この流れはボールに沿って曲がり、図では左向きに流出します。この反作用でボールには右向きの力、つまり筒の中心方向に戻す方向に力がはたらき、ボールは外に飛び出しません。
【キーワード】 | 運動量理論、圧力 |
【関連項目】 | ボールや卵を筒から取り出す、ボールの散歩、ボールを棒で支える |
【参考】 | 石綿良三「図解雑学流体力学」ナツメ社、P200-201 |
更新日:2016.12.1