サイホン起動装置
まずは見てみよう!
どんな実験?
実験手順と種あかし
- サイホンの実験をするとき、はじめにホースの中に水を入れておかないといけません。これを簡単にできる道具(サイホン起動装置)を紹介しましょう。
- ジュースの紙パックの下にホースを取り付け、せんをさしこみます。フタをはずして中に水を入れます。このときに、ホース出口から起動装置内の水面までの高さが重要です。この高さが、上部で水槽のふちを乗り越える高さよりも大きくないと失敗します(上部のホース内の水がふちを越えることができません)。そのために起動装置の下側のホースを長くしておくとよいのです。
- 起動装置をホースの先に付け、せんを抜くと、起動装置内の水が下へ、その上の空気も下へ、さらに上部のホース内の水が水槽のふちを越えてサイホンがスタートします。
- サイホンがスタートしたら、起動装置をはずしても排水は続きます。
- このとき、起動装置内の水位(起動装置の出口からの高さ)が上部で乗り越えるふちの水位(水槽の水面からの高さ)よりも大きくなっていると、起動装置内の空気圧が上部ホースの最上部の水の圧力より低くなるので、サイホンがスタートできるのです。
【キーワード】 | サイホンの原理、水深と圧力 |
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【参考】 | 石綿良三・根本光正「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P38-41、P98-101. |
更新日:2025.2.1