流れ 2015年11月号 目次
― 特集テーマ:2015年度年次大会(その1) ―
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ワークショップ 「血流の視える化研究 ( 血視研 )」について
武居 昌宏(千葉大学),中村 匡徳(埼玉大学),小原 弘道(首都大学東京)
2015年度年次大会(2015年9月13日~16日,北海道大学)において,流体工学部門,バイオエンジニアリング部門との共催でワークショップ 「血流の視える化研究 ( 血視研 )」を開催しました.「血流の視える化研究会」は,血流を多階層で計測,解析することで,種々の生理病態現象を解き明かすとともに,血流を調べる新しい計測法や解析法,更には治療法や医療機器の開発を目指す研究会であり,医学と工学,臨床と基礎,産業と研究をつなぐプラットフォームとしてこのワークショップをはじめ様々な形で研究会を開催しています.今回は,医学の分野,工学の分野,産業の分野から3名の講師の先生にご登壇いただき,関連の話題提供をはじめ最新の研究,開発動向をご紹介いただきました.医学から「突然死予防の見える化」として北海道循環器病院の山本匡先生に,工学からは「蚊の吸血機構に学ぶ血球との干渉低減について」として東北大学の菊地謙次先生に,産業からは「流れを視る医療用・バイオ用ディスポーザブル型流量計」として,愛知時計電機の中西哲也先生に大変興味深いご講演をいいただきました.さらに先生方の講演のエッセンスをニュースレターの記事としてご執筆いただきました.お忙しい中ご講演を頂き,あわせて記事をご執筆いただきました,講師のみなさまに厚くお礼申し上げます.
「血流の視える化研究 」を略して血視研(ケッシケン),少し耳慣れない言葉かもしれませんが,未来医療の確立に向けて様々な形で活動をしています.分野の枠を超え,みなさまのご参加お待ちしています.
山本匡先生 |
菊地謙次先生 (東北大) |
中西哲也先生 |
図1 ワークショップ 「血流の視える化研究 ( 血視研 )」 |