流れ 2020年12月号 目次
― 特集テーマ:2020年度年次大会 ―
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巻頭言
日本機械学会2020年度年次大会が2020年9月13日(日)~16日(水)の日程で開催されました.今年度は名古屋大学東山キャンパスでの開催でしたが,新型コロナの影響のため,オンライン講演会となり,特別講演も名古屋大学豊田講堂からのWeb中継となるなど特殊な年次大会となりました.
流体工学部門関連の企画では,基調講演として大阪大学 梶島岳夫教授より「乱流のLarge Eddy Simulation の課題」,岩手大学 船﨑健一教授より「ターボ機械内部流の非定常性について(現象理解と空力・伝熱設計への展開)」の講演を頂くとともに,2件のワークショップ,4件のオーガナイズドセッションと15件の他部門とのジョイントセッションが催され,オンラインながら多くの研究発表・活発な討論が行われました.
今回の特集では,基調講演を頂いた大阪大学 梶島岳夫教授・岩手大学 船﨑健一教授,一般講演から広報委員より推薦頂いた学生お二方,今年度の年次大会開催に当たり実行委員としてオンライン開催にご尽力された名古屋大学 伊藤靖仁准教授からオンライン開催の苦労話などの話題提供を頂きました.また,2019年度年次大会より一般セッションが廃止されオーガナイズドセッション「流体工学の基礎と応用」が立てられた変遷の経緯について広報委員で取材を行いました.
今年度は,新型コロナの影響から様々な場面で特殊な対応が求められ,窮屈な生活も続きましたが,そのような中でも,第一線で活躍される先生方の研究推進,学生の方々の日々の努力,年次大会や部門運営への皆様のご尽力が感じられる特別な号となりました.本特集を通じて,流体工学部門の活動を多くの方々に知って頂き,部門活動の活発化の一助になれば幸いです.来年度の年次大会は,千葉大学での開催予定となっております.新型コロナが収束し,皆様と顔を合わせて,研究講演・議論が出来ることを祈念しております.
末筆ではございますが,ご多忙中にも関わらず,特集テーマについて話題をご提供頂きました執筆者の方々に厚く御礼申し上げます.
1月号担当
本澤政明(静岡大学)
森英男(九州大学)