流れの読み物

Home > 流れの読み物 > ニュースレター > 2021年11月号

流れ 2021年11月号 目次

― 特集テーマ:2021年度年次大会 ―

  1. 巻頭言
    (本澤,森)
  2. 粘弾性流体の乱流-実用例から乱流組織構造まで
    川口 靖夫(東京理科大学)
  3. 流体解析における計測とシミュレーションの融合とその応用
    早瀬 敏幸(東北大学)
  4. EFDワークショップ -流体音- について
    世話人 飯尾 昭一郎(信州大学),渕脇 正樹(九州工業大学),稲澤 歩(東京都立大学),菊地 聡(岐阜大学)
  5. 低騒音音響風洞で計測できない空力音
    丸田 芳幸(中央大学)
  6. 拡張型固有直交展開法を活用した空力音解析
    寺島 修,西川 礼恩(富山県立大学),奥野 未侑(金沢大学)
  7. ファンの騒音特性とその制御
    林 秀千人(長崎大学)

 

EFDワークショップ ー流体音―について

世話人 飯尾昭一郎(信州大学),渕脇正樹(九州工業大学),稲澤歩(東京都立大学),菊地聡(岐阜大学)

 2021年度の機械学会年次大会において,「EFDワークショップ -流体音-」を開催致しました.EFD(Experimental Fluid Dynamics,実験流体力学)ワークショップでは,若手研究者や学生に対して,流れの諸現象を実験的に評価する技術を紹介・伝承する取り組みを行っています.本ワークショップは,1992年3月の第1回から数えて今回で46回目の開催となりました.この場をお借りしまして,これまでお力添えを賜りました講師の皆様,関係の皆様に厚くお礼申し上げます.

 今回は,流体音に焦点を当て,豊橋技術科学大学の飯田明由先生に「波数・周波数解析を用いた空力構造振動音響解」,中央大学の丸田芳幸先生に「低騒音音響風洞で計測できない流体音」,富山県立大学の寺島修先生に「拡張型固有直交展開法を活用した空力音解析」,長崎大学の林秀千人先生に「ファンの騒音特性とその制御」という題目で,流体音に関する基礎から,これまでのご研究成果にもとづいた流体音の発生機構,評価方法,測定のアイディアや解釈,さらには,今後の流体音に関する研究の展望まで余すことなくご講演いただきました.オンラインの開催ではありましたが,35名のご参加をいただき,予定していた時間を超えての活発な質疑応答と意見交換から今回のテーマへの関心の高さを感じました.お忙しい中ご講演いただきました先生方をはじめ,ご参加くださいました皆様に心より御礼申し上げます.

 今後も,EFDワークショップでは,EFDに関する知識や技術について基礎から応用まで幅広く取り上げ,情報交換や議論の場を設けることで,EFD技術を継承し,さらに発展させることを目指します.そのため,EFDに携わる方だけでなく,EFDを始めようとしている方や日頃はCFD(Computational Fluid Dynamics)に取り組まれている方などにも積極的にご参加頂き,ワークショップを盛り上げていければと考えています.本ワークショップで取り上げてほしいテーマがございましたら,お気軽に世話人までご連絡いただければ幸いです.引き続きまして,皆様の積極的なご参加をお待ちしています.

更新日:2021.11.25